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S女小説「妹の玩具に堕ちるまで」


S女小説「妹の玩具に堕ちるまで」を電子書籍として出版しました。

内容紹介

夏目家の長男、幼一は、子供の頃からマゾヒスティックな願望を抱えていた。中一のある日、女子ボクシングの観戦をきっかけに、妄想は膨らみ、実の妹にパンチを受けたいと強く願うようになる。幼一の妹、小五の美香は冬休みの宿題をやってもらった代わりに、兄の願望に軽い気持ちで応えるが、それが彼女の奥底に眠っていたサディスティックな欲望に火を着けることになる。さらには経年とともに、彼らが想像もしなかった夏目家の秘密が明らかになっていく。

プロローグ

第一章 美香の豹変

第二章 彩香の軽蔑

第三章 瑠菜の冒険

第四章 麻子の残虐

本文サンプル

プロローグ

「すっごい迫力だったね、ゴジラ。今度は何見に行く? お兄ちゃん」
 小五の美香は、まだ興奮冷めやらぬ様子だ。
「……あ、うん、ちょ、ちょっと待ってて……」
 中一の兄、幼一は、そう言うと妹を置いて、映画館から出てきた道を後戻りする。彼の目は、電柱に貼られた一枚のポスターに釘付けになっている。
「ちょっとお、お兄ちゃん、何よお、もう」
 美形の女性ボクサーたちが革グローブをつけてファイティングポーズを取っているポスターに幼一はしばし見とれていた。
「早く帰ろうよ、美香、お腹空いちゃったよ」
 妹にせかされ、幼一は試合日の日付とチケットの金額、それから購入方法をすばやく頭に入れた。
「何よ、お兄ちゃん、あんなのに興味があるの?」
「い、いや、別に……」

 家に戻った幼一は、母親が用意してくれておいたおやつもそこそこに、今現在の所持金を計算した。
―――少し足りないなあ……
 一番安い席でもあと数百円足りなかった。

「お母さん、お願いがあります」
 休日、キッチンに立つ母親に幼一は思い切って言ってみる。
 母の麻子は、そのかしこまった物言いに思わず吹き出しそうになる。
「何?」
 まだ若々しく美しい母は、料理の手を止めずに聞く。
「あ、あの……見に行きたいイベントがあるんだけど、お小遣いが足りなくて……」
「何の?」
 幼一は後ろ手に隠し持っていたチラシを恥ずかしそうに母に見せる。
「女子ボクシング? 興味があるの?」
 母はようやくそこで手を止め、タオルで手を拭き、チラシを受け取る。
 幼一は顔を真っ赤にしてこっくりとうなずいた。美しく背の高い母親に自分の秘密を少し知られたことに幼一は興奮する。

 女子ボクシングの試合会場は、幼一が着いた頃にはまだ半分ほどの入りだった。客の多くは若い女性だった。幼一はリングから遠い席にポツンと腰掛ける。
 母親から借りたオペラグラスを試してみる。コーナーポストに書かれた広告文字が大きく見える。これがあれば、闘っている女性の顔もよく見えるだろう。前の席に大きな大人が座らなければいいがと彼は思った。
 試合までまだだいぶ時間があるので、リュックからコミックを取り出す。女性ボクサーが主人公の漫画だ。幼一のお気に入りは、ヒロインの美人ボクサーが、男子を徹底的に打ちのめし、ノックアウトするシーンで、そこを何度も読み返している。女子ボクシングの会場でそれを読んでいるとまるで現実の女子ボクサーの肉体が生々しく感じられ、幼一はどぎまぎしながらコミックに没頭した。
「僕、何読んでるの?」
 幼一がハッとして声の方を向くとスポーツタオルを肩からかけた女子ボクサーが隣に座ってきた。
「あっ……」
 ポスターにひときわ大きく写っていたスター選手だった。手に白いバンテージを巻いている。
「ひとりで来たの?」
「は、はい……」
 女子ボクサーは幼一のマンガにサッと手をやり、表紙をちらりと見て、「ふうん、女子ボクシング好きなんだ」
「あ、はい……あ、あの……こ、これに、サインをいただけますか? ファンなんです……」
 幼一はとっさにそう言っていた。
「いいよ、ペンは?」
「あ、ああ……」
 幼一がうろたえていると、女子ボクサーが、大きな声で、近くにいた男性スタッフに「ヒロノリ! ペン」と手でサインをするジェスチャをして言った。彼女よりだいぶ年上と思われる男性は、卑屈な笑みを浮かべながらそれを持ってきて手渡す。
「遅いっ! チンタラすんなっていってるでしょ、いつも。ミックスファイト、覚悟しときなよ」
 彼女を含めた二三のスター選手で持っている興業では、実力のある美人ボクサーは女王ともいうべき存在だった。
 幼一は興奮する。女性が男性を叱咤したこともそうだが、ミックスファイト、覚悟しろとは……男女混合戦だろうか。語彙から何となくそれを想像して、期待を高める。
 脅されて泣きそうな顔をした男性スタッフからペンを受け取ると、女性ボクサーは、サインをしながら、「キミみたいな男性ファンにもっと来て欲しいんだけどな。友達たくさん連れてきてよ」
「は、はいっ、今度来るときは誘ってきます」
 幼一はあてなどなかったけれど、思わずていのいい返事をした。
「よろしくね」
「あ、ありがとうございます!」
 幼一は、『竜崎りゅうざきマヤ』というサインを見て、感激した。
「ここじゃ、よく見えないでしょ。おいで」
 女性ボクサーは、幼一を連れて、リングサイド席に向かう。幼一は彼女の背中を追いながら、鍛え抜かれた肉体にどぎまぎする。広い肩幅、くびれた腰のライン、こんがりと焼けた長い四肢はスリムであるにもかかわらず、力強さに溢れていた。
「ここ座わんな」
「え? い、いいんですか……」
 美人ボクサーは首から掛けておくようにとスタッフタオルを渡し、さらには幼一のチケットにサインをして、係員から何か言われたら見せるように言って控え室に戻っていった。

 ゴングが鳴り、試合が始まる。美女たちの攻防は見事だった。幼一が思っていたよりずっと迫力があった。頭のどこかにやっぱり女だからという思いもあったが、そんな心配は鍛え抜かれた筋力をまざまざと感じさせてくれる女性たちのパンチによって見事に吹き飛ばされた。
 試合が進むほどに、パンチの音が大きくなり、選手たちのスピードもアップしていった。どのボクサーも鍛え上げられた肉体美を持つ美形ばかりだった。

 中休みの余興として、ミックスボクシングが行われるというアナウンスがあった。これについては、幼一としてもまったく嬉しい誤算だった。男女の混合ボクシング。もし、男性が女性に打ちのめされる試合が見られるのならば、毎回だって駆けつける。小遣いの全額をこれに投入してもいいと、幼一は思った。
 最初に入場してきたのは、さきほど竜崎マヤにペンを渡したヒロノリという中年の男だった。無理やりボクサーの恰好をさせられているだけのただのやせっぽちに見えた。簡単な紹介が終わると、続いて会場の照明が落とされ、派手な音楽が鳴り、スポットライトを浴びながら、女子のスター選手が入場する。竜崎マヤだ。リングに入って男と並ぶことにより、いかに彼女の方が肉体的に優れているかがありありとわかった。体格差だけではない、オーラの違い、人間としての価値そのものに大差があるようにすら思われた。
 ゴングが鳴り、両者ファイティングポーズで間合いを計る。大きな歓声が上がる。幼一は後ろを振り返って驚く。気がつけば、会場は満員だった。男性もチラホラいるようだったが、やはり、二十代くらいまでの女性が中心のようだった。
 マヤが黒いグローブで来い来いと挑発する。それが命令であるかのように、中年男性は無我夢中でステップを踏み、盲めっぽうのパンチを繰り出す。マヤは軽快なステップを取り、まるで踊りでも踊るようにしてかわしていった。指笛と歓声が沸き起こる。男が早くも疲れてきたのを見て取ると、懐に入り込み、軽く数発のジョブを放った。それはことごとく顔面にヒットし、男は顔色を変える。
―――スゴイ…… 幼一は生唾を呑み込む。―――やっぱり、マヤさんの方が圧倒的に強い……
 一発、強烈なストレートが叩き込まれ、男はよろけて後ずさると、ロープを背にして、怯えた表情を見せる。顔を守るガードをはねのけるようにしてマヤの乱打が始まる。男が何か言っているようだ。すみません、許してください……なにやら、詫びている様子だ。
 会場から女性たちのブーイングが巻き起こる。
「今日は、マヤ先輩、機嫌が悪そうだね」
 トレーナー姿のスタッフらしき女性たちが幼一の隣で話している。
「ヒロノリ、また馬鹿やったんじゃない」
「最近、立て続けだもんね」
 がら空きになったヒロノリのボディに、マヤが凄まじい連打を放っている。苦しみもだえながら、倒れそうになる男の喉を左グローブで抑え、ダウンさせずに、何発も殴り続けている。男性レフリーはオロオロしながらも試合を止めなかった。
「お、お許しください……マヤさま……」
 かすれるような声で男が懇願する。リングサイドの幼一にははっきり聞こえた。若い女子ボクサーは左手を放し、ずるりと落ちそうになる男を下からアッパーカットで殴り起こすと、さらに顔面に強烈なストレートを叩き込んだ。
 男の顔から血しぶきが上がる。
 ロープの反動で、男が倒れ込んでくるのを、マヤはサッとかわして、赤コーナーに戻る。
 男性レフリーが青ざめた表情で十カウントを取るも、男はピクリとも動かない。
「レフリーもビビってるわね」
 あまりのシーンに感動すら覚えている幼一の脇で女性たちがまた会話している。
「レフリーストップなしだって、マヤさんに言われてるんでしょ」
「うん、逆らったら、自分がやられ役に回されちゃうからね」
いやなら辞めればいいのに」
「中年男性の就職、大変らしいから、こんな仕事でも彼らにはありがたいらしいよ」
 目の前の凄惨な光景に釘付けになっている幼一の股間は、いまにも爆発しそうだった。

第一章 美香の豹変

☆ 一

「ふーっ、疲れちゃった」美香は大きく伸びをする。「ちょっと、休憩していい? お兄ちゃん」
「うん、そうだね。おやつにしようか」
「やったー、アタシ取ってくる」
 美香はキッチンの方へ向かった。
 冬休みも残り少なくなり、幼一は、美香の宿題を見てやるように、母親から頼まれていた。勤務医の母親は仕事で留守にしており、数年前に離婚した夫、彼らにとっては父親もおらず、夏目家にいまいるのは兄妹だけである。
 美香がクッキーとココアをトレーに載せて運んできて、リビングのテーブルに置く。
「いただきまあすっ」
 幼一は美香を見て、容姿がつくづく大人びてきたなと思った。母親に似て鼻筋のスッと通った美女に変貌しつつあった。長身であるのも母親譲りで、まだ小五なのに中一の幼一よりだいぶ高い。
「なあに、そんなに見て」
 幼一は美香がより大人びて見えるのは、緩くパーマをあてたセミロングの髪型にあるかもしれないと思った。母親にねだり倒して、クリスマス前に、美容院へ行ったようだった。クラスの間で流行っているらしい。
「あのさ、美香」
「何?」
「身長、測りっこしようか」
 幼一は唐突にそう持ちかけた。
「え、いいの?」
 美香は、兄が気にしているだろうと思って、身長のことを話題にしたことは一度も無かった。
「うん、やろ」
「わかった。メジャー持ってくる」
 美香は母親の部屋に行き、裁縫箱を探した。勉強に飽きてきていたので、兄からの提案は大歓迎だった。
「僕の部屋に行こう」
 兄はメジャーを持ってきた妹を自室に連れて行く。
「じゃあ、あそこに立って」
 幼一は白い壁を指す。
「ちゃんと背を伸ばしてね」
 今日の美香は水色のセーターに真っ赤なミニスカートだった。背中をぴったりと背につける。幼一は鉛筆を持つ手を伸ばして頭頂のところで壁に印をつける。
「百六十三だね」
 メジャーで測って一六二センチと半のところを幼一はそう言った。
「そんなにあるう?」
「うん、あるよ」
「じゃあ、今度はお兄ちゃんね」
 交替して美香が測ると、一五三センチ四ミリだった。
「惜っしいね」
「そうか、じゃあ、四捨五入で一五三。美香より、一〇センチも低いのか」
「……だね……」
 美香は何とも言えないトーンで返事する。もっとも、幼一としては二人の身長差が一〇センチあるという認識を共有できたことに悦びを感じていた。
「あ、あのさ、美香、お願いがあるんだけど……」
 幼一はもう一度壁際に背をつけて言った。
「どしたの? もう一度測り直すの? でも私よりは高くならないかもよ」
 美香は冗談っぽく言ってみる。そんな台詞が妹から出るとは思わず、幼一は嬉しくなる。彼の気持ちを勢いづける。
「あのね、ここ殴ってくれる?」
 寝間着代わりのトレーナー姿の幼一は自分の腹を指す。
「殴るの?」
 美香はたいして疑問にも思わず、拳を握るとそれを軽く兄の腹に当てた。
「いや、もっと強く」
「これくらい?」
「ま、まだ……」
「え? じゃあ、こう?」
 美香は軽くステップを取って兄の腹を殴ってみる。
「ま、まだ……大丈夫……」
「えええーっ、痛いよお」
「大丈夫だから」
「じゃあ、いくよ、いい?」
 美香はハイソックスの脚を前後に開くと、下からの拳を兄の腹へ強めに突いた。
―――ううっ……
「ほらっ、痛いって」
 美香が心配そうに幼一の顔を下からのぞき込む。
「だ、大丈夫。もう一回」
「駄目だってえ、痛いよお」
 美香は心配そうな顔をして言った。
「大丈夫だって。お願い、美香、ちゃん……」
 兄にちゃんづけで呼ばれたのは初めてだったから、美香は妙な気分になった。そんなにして欲しいのならもう少しつきあってあげようかと思った。
「じゃ、じゃあ、いくよ。ホントにいいの? 強く突いて」
 空手を習っている妹は、脚をもう一度前後に開き、下突きに構えながら言う。
「う、うん、お願い……」
「そいやっ」
―――ううううっ……
 予想以上に強烈なボディパンチを受け、幼一の体は壁からずり落ちる。
「ああっ……ご、ごめん、大丈夫? お兄ちゃん」
「謝らなくていい、いいよ、美香ちゃん、それくらい強くて。も、もう少しやって……」
「駄目だよもう。それに、変だよお兄ちゃん、こんなの」
「お願い、美香ちゃん、宿題手伝ってあげるから……」
「え、ホント?」
 美香の反応を見て、幼一は嬉しくなった。よほど宿題が重荷らしい。幼一にしてみれば小学生の宿題などお安い御用だ。
「うん、ホント。約束する」
 しゃがみ込んだ幼一はミニスカートからちらりと覗く白いショーツを見て、ドキリとした。思わず妹に女性を感じてしまう。
「じゃあ、立って。お兄ちゃん」
「う、うん……」
 大柄の妹にそう言われると、今度は少し怖くなってきた。
「いくわよ」
 思ったより強いパンチに幼一は驚く。
―――ううううううっ……
「そらっ、そらっ……」
 かまわず美香は兄の腹を連打した。
「もっとやって、美香ちゃん、お兄ちゃんがいいと言うまで止めないで。お兄ちゃんを殴り続けて」
 幼一は息を荒くし、すがるような目で長身の妹を見上げる。
「いいの? ホントに?」
「うん、残りの宿題。お兄ちゃんが全部やってあげる」
「そう、それなら……」
 美香はミニスカートのポケットからゴムバンドを取り出して、セミロングの髪を後ろで留める。
「いくよ、お兄ちゃん」
 左手で兄の肩を押さえて、右の下突きを構える。
「そらっ、そらっ、それっ、そらっ…………」
 結んだ髪を揺らしながら、妹は兄の腹を突きまくる。
―――ううっ、あうっ、うわっ、うぐうっ……あああ……
 幼一は、目の前の妹を先日見た女性ボクサーに重ねる。
「み、美香ちゃん、あああっ、す、凄いっ……あああああああ……ううう……」
 幼一はたまらずその場にしゃがみ込む。
「だ、大丈夫? お兄ちゃん……」
 思わず興奮して打ちまくった美香が、我に返って心配そうにする。
「あ、うん……平気、ありがとう……」
 パンツを汚してしまった幼一はそろそろと起き上がるとトイレに駆け込んだ。
―――わっ、駄目だ。こんなに汚しちゃった……
 幼一は風呂場横の脱衣場でズボンを脱ぎ、パンツも下ろす。
「お兄ちゃん、ヤダ、何してんの?」
 様子を見にきた妹が言う。
「だ、駄目だよ、美香、ちゃん」
 下半身を裸にした兄は赤面して股間を両手で押さえる。急いでパンツをはこうとして、脱衣場に着替えのストックがないことに気づく。
「ないの? パンツ?」
 美香がいたずらっぽい目をして言う。
「……あ、うん……」
「とってきてあげようか?」
 美香はテラスに干してあった兄のブリーフをとって、脱衣場に戻る。
「はい」
「あ、ありがと……」
 兄がブリーフを受け取ろうとすると、美香はそれをすばやく引っ込めて後ろ手に隠した。
「あ、あああ……美香ちゃん、駄目だって……」
「どうして、パンツ履き替えてんの? お兄ちゃん」
 美香は笑みを見せながら言う。
「ちょ、ちょっと汚れちゃったから……」
「どうして、汚れちゃったの?」
 美香のクラスでは女子だけの性教育の授業があって以降、休み時間など女の子同士その話題で持ちきりだった。
「……いや、その……」
「ちゃんといわなきゃ、パンツあげないよ」
 美香は人差し指でブリーフをくるくると回してみせる。
「わ、わかった……その……さっき、美香、ちゃんに殴られたときに……」
「へえええっ……そんなんで、あれ出ちゃうんだ……へえんなのっ」
 美香は幼一にブリーフを投げつけるとリビングに戻った。

「お腹、ホントに大丈夫? お兄ちゃん」
 リビングに戻ってきた幼一を美香は心配そうに見る。ヘアバンドを外して、首を振るとセミロングの美しい髪がふわりと広がった。
「うん、平気、平気」
 ずきずきと痛む腹に悦びを感じながら、幼一は微笑む。
「なら、いいけど……」
「また、やってくれる?」
「いいよ、お兄ちゃんがいいなら」
「あ、あと……美香ちゃん、もうひとつお願い」幼一は手を着けてない自分のクッキーを妹の方に押し渡しながら言う。「お兄ちゃんのことこれから、お兄ちゃんって呼ばないでくれる?」
「ふふっ、じゃあなんて呼ぶの」
「幼一、でいいよ。二人きりのときは」
「え? 美香のことは?」
「それは必ず美香ちゃんって呼ぶから。もし呼び捨てなんてしたら、叱って」
「殴っちゃっていいの? さっきみたく」
 そう言って兄からもらったクッキーを口に運ぶ。

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