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S女小説 鬼姫劇場(下)「まばゆく逞しく淫虐な女たち」


S女小説 鬼姫劇場(下)「まばゆく逞しく淫虐な女たち」を電子書籍として出版しました。

内容紹介

笑いの都の舞台裏は、底なしの淫欲を持つS女たちによる男虐逆陵辱の陰惨(下巻)

ストリップ劇場付き漫談家の唐谷マキオと受付嬢の吉川菜々子は、マネージャーである高杉千夜ら鬼女たちから強要された舞台上での男女逆転ペニバン交接をきっかけに、はるか西へと逃避行を図った。駆け落ち先を準備してくれたのは、マキオの旧知の先輩芸人である茂雄だったが、彼はなんと、関西の大御所タレントである下川恵美の夫の席に収まっていた。それを縁に恵美や取り巻き女性たちの影響力の元、マキオと菜々子は、新たなる土地で、一見幸先の良い再出発を果たしたのだが……。

第五幕 逃れた西で待っていた罠と試練

第六幕 理想の夫婦は女性天下の奴隷婚

第七幕 人気バラドルになじられ踏まれ

第八幕 女性向け本番ディルドサービス

第九幕 恋人の華々しきテレビデビュー

第十幕 女王新婦と奴隷新郎の熱き契り

本文サンプル

第五幕 逃れた西で待っていた罠と試練

☆ 一

「すみません、毛布を一枚貸していただけませんか」
 唐谷マキオが頼むと、新幹線の女性パーサーは、グリーン車でないと貸せないのだと申し訳なさそうに応えた。
「ああ、いえ、すみません……」
 かえってマキオの方が恐縮し、女性パーサーに詫びてから、フックにかけた上着に手を伸ばして取って、自分にしなだれかかって寝息を立てている恋人の吉川菜々子に掛けてやった。
 一週間前、所属するストリップ劇場の舞台で、大勢の女性たちが見ている前で、男女逆転の公開セックスを強制させられた二人は、その翌日、逃避行を決断し、今夜、実行に移したのだった。
 行先は関西だ。あの劇場以外に、芸の道を続ける場所はないと思い込んでいたマキオだったが、一か八か、疎遠になっている大阪在住の先輩に連絡を取り、ざっくりと事情を話したところ、とにかく来いとのことだった。
 暗い窓に貼り付いた雨粒が震えながら水平に流れていく。ガラスに映る自分の顔を見つめながら、明日になって二人が逃げたことが分かれば、きっとマネージャーたちは血眼になって探すのだろうと思った。自分も菜々子も劇場関係の電話番号はすべて着信拒否にしてある。一番仲の良かった手品師の中島にはせめて話しておくべきかと思ったが、知って隠しておいたとなると、酷いことになるに違いない。だから申し訳ないと思ったが、彼にも黙って出てきたのであった。

 マキオが頼ったのは、かつて所属していたことのある東京の事務所の先輩で、茂雄という四十歳の漫才師だ。彼は五年ほど前に、関東での活動に見切りを付け、地元である関西に戻っていた。
「ようマキオっ、久しぶりやな」
 茂雄は、夜遅くにもかかわらず、新幹線のホームまで出迎えてくれた。昔はボサボサ頭だった髪型が、きっちり七三にセットされている。黒縁眼鏡を掛けた、マキオと同じくらいの背丈の小男だ。
「茂さん、ご無沙汰しています。ホントすいません、こんなに遅くに。あ、彼女、菜々ちゃんです」
「菜々子です……すみません、お世話になります」
「えろう、べっぴんさんやなあ……お前、やるやないかあっ」
 茂雄は、マキオの背中を叩いた。

 マキオたちが案内されたのは、茂雄の知り合いの劇団が稽古場として使っているという古びた建物の一室だった。
「ここなら、とりあえずはタダで使えるよって、落ち着くまでいててええよ」
「助かります」
「すみません」
 マキオも菜々子も、拝むようにして感謝の意を示した。
「ええよ、ぜんぜん。水くさいこと言いなや」
 茂雄は部屋の説明など少しだけ話すと、「また明日くるから」と言って帰って行った。
 マキオと菜々子は、とりあえず備え付けのシャワーだけ浴びて、疲れ切った心身をひとつのベッドに寄り添わせ、先の見えぬ不安を払拭するようにひとしきり抱き合ったあと、眠りに就いた。

 翌日、茂雄は姿を現さなかった。マキオが電話をすると、急に仕事がかさんできて行きそびれたと詫びた。茂雄だけが頼りのマキオたちは、どうすることもできず、慣れない大阪の街をぶらついたりしながら悶々と過ごした。
 次に茂雄が来たのは、一週間ほど経ってからだった。そろそろバイトでも探さねばと思っていた矢先だった。
「よっしゃ、マキオ、テレビ局に行くで。番組や」
 さんざん待たせたことをたいして悪びれるふうでもなく言った。
「えっ」
 いきなりのことに面食らうが、すぐに着替えて準備をする。菜々子には留守番をしてもらって、茂雄に着いていく。テレビ局は、隠れ家から徒歩で二十分ほどの距離にあった。
「茂さん、番組って何ですか? 誰の番組?」
「メグチャンネルや。下川恵美めぐみの」
「ええっ」
 下川恵美と言えば、関東ではさほど知名度はないが、関西ではいまや女帝と言われている人物である。漫才出身の大御所タレントだ。
「そないびっくりすることないやろ。俺の同期やし」
「そ、そっか……」
 確かに下川恵美と茂雄が無名時代に同期だったという話は聞いた覚えがあった。
「知らんようやな」
「な、何がですか」
「結婚したんや俺ら、実は去年」
「ええええっ……全然、知りませんでしたよ……そんなの……ほ、ホントですか?」
 失礼ながらあまりにもアンバランスな結婚にマキオは驚く。
「まあ、そうやろな。あんまり、おおっぴらにしてないからな、嫁の考えで」
「そうなんですか……」
「恵美の意向でマスコミが黙るくらい、凄いっちゅうことや。東京のお偉いさんにもいろいろコネがあるみたいやし。週刊誌にもほとんど載ってないはずやで」
「なるほど……ええっ、でも凄いですね、ホント……驚きました」
「まあ、芸人として、いまでは相当な差を付けられてしまったけどな。家でもほとんど女王様と奴隷や」
 茂雄は自虐的に笑った。
 そのときは、マキオも冗談と受け止めて一緒に笑ったのだった。
「とりあえず、挨拶だけしとこうや」
 茂雄が恵美に相談したところ、楽屋に連れてくるよう言われたという。
「ええ、ぜひに! ありがとうございますっ」
「いまのうちの嫁の力があれば、マキオひとりくらいどうにでもなるで」
「ほ、ホントですか」
 思わぬ展開に、マキオは胸を躍らせた。
 下川恵美の楽屋へ向かうとすでに入り口に列ができていた。
「ほら、あれが俗に言う《下川もうで》ちゅうやっちゃ」
「へえ! ……」
「大阪のこの業界でなんかやろう思ったら、まず恵美に挨拶せんとあかんのや」
 二人は列の最後尾に並ぶ。
「身内やから言うて割り込んだりするのを一番嫌うんや、うちの嫁は」
 茂雄が缶コーヒーを買ってきてくれた。
「ありがとうございます。何から何まで、すいません、ホント」
 茂雄の親切に、マキオは泣きそうになる。

 半時間ほど待って、マキオたちの順番がきた。マネージャーらしき大柄な女性に案内され、部屋へ通される。
「恵美ちゃん、すんません」
 茂雄は揉み手をしながら、下川恵美にペコペコと頭を下げて挨拶をする。とても夫とは思えない態度だった。
「なん? 茂雄」
 派手な指輪をたくさん嵌めた手に煙草を挟んだ美人タレントは、少々ハスキーな声を出した。テレビで聞きなじみのある声だ。マキオは緊張で顔と体をこわばらせる。まぶしいオーラに、つい視線を落としてしまう。
「ほら、昨日話した……ちょっと恵美ちゃんにぜひご挨拶しときたいちゅうヤツを連れてきてん、後輩の唐谷……」
「ああ、そうやったね」
 ソファにゆったりと座った恵美は、マキオの方に視線を移して微笑んだ。色白の肌に亜麻色の髪がよく似合う美女で、黙っていれば、大御所タレントとういよりも、映画で主役を張れる女優のような佇まいだ。
 そこへ大柄のマネージャーらしき女性がやってきて恵美に耳打ちをする。急激に恵美の表情がこわばった。
「呼びやっ、いますぐ」
 恵美の大声に、茂雄もマキオも肩をびくつかせる。
「茂雄、少し待って。ちょっと勘違いしてる阿呆プロデューサーがおるから」
「あ、はい……」
 茂雄とマキオは部屋の隅の方へ下がる。
 そこへ、くだんのプロデューサーがやってきた。眼鏡にパーマの優男で、年齢は、恵美より少し上ではないだろうか。
「あ、この度は、すみません、先生っ」
 男はいきなり平身低頭で謝罪する。
「ふん、お前どういうつもりや、武井。うちが出した企画に駄目出しって」
「それが……先生、スポンサーの一社がどうにも難色を示しまして……」
「外せや、そんなスポンサー」
 ため息をつくように大きく煙草の煙を吐く。
「そ、そういうわけには……」
「そもそも、そんな我が儘言う素人を説得すんのが、武井、お前の仕事ちゃうんか」
「は、はい……」
「はい言うて、どうすんのや」
 恵美は苛立たしそうに煙草の灰を落とす。
「そ、それは……」
 男は困り果てたようにして天井を見上げる。
「もう、そっちの番組降りようかな」
「せ、先生……」
「ウチだけちゃうで。お前の他の番組でてる若い子も、全部引き上げさせるからな……もうええ、帰れ」
 恵美の事務所には、彼女以外にもたくさんの女性タレントが所属していて、さまざまな番組で活躍していた。それがいなくなると番組が成り立たない。プロデューサーは焦りまくった。
「先生、そ、それだけは、どうか……も、もう一度、スポンサーを説得しますので……」
「もう一度やないやろ。説得できるまでやれや。できんかったら、全部引き上げるで。ホンマに。アタシの性格分かってるよな?」
「は、はい……」
「ふーっ、お前のせいで、朝から気分悪いわ」
 恵美はため息をつきながら、煙草の火を折るように揉み消す。
「す、すみません……」
「さっきから、すみません、すみませんって、それがお前の謝罪か? ああ?」
 興奮で語尾が大声になり、部屋の空気がいっそう凍てつく。
「あ、いえ、あああ……」
「土下座せえや。床に頭こすりつけて……」

「茂雄、待たせたな」
 土下座から解放されたプロデューサーが出ていったあと、恵美はようやく表情を落ち着かせた。
「いや、恵美ちゃん、忙しいとこ、こっちこそ、すんません……」茂雄は、恵美の厳しさにいまさらながら驚いて焦る。「コイツ、唐谷マキオいうんやけど、昨日もチラッと話した通り、昔の事務所の後輩で……ちょっとわけあって、東京からこっちきたんや。なんとかしてもらえんやろか」
「あ、そ」
「いきなりのことで、すみませんっ」マキオも今し方の剣幕に震え上がっている。「唐谷マキオと申します。ピンで漫談をやっております」
「ふうん、可愛い顔してるやん……」
 マキオが東京での活動などを半ばしどろもどろになりながらも一生懸命話すのをしばし黙って頷きながら聞く。
 数分もしないうちに、大柄な女性マネージャーが「先生、そろそろ時間です」と告げに来た。
「お、もうこんな時間か……」恵美は、宝石がちりばめられた腕時計を見て言う。「翔子ちゃん、彼、どっかはいれる番組あったら、入れたって」マネージャーにひと言そう告げると、収録に向かった。

☆ 二

 一週間後、恵美に呼ばれて、マキオは茂雄と一緒に、事務所に向かった。難波の一等地にある白壁の上品なオフィスビルである。
 受付嬢に会釈して、エレベーターに乗り込む。
「これ自社ビルやで」と茂雄が言う。「化粧品の通販とかもやってるんや。恵美は商才もあってな。ホンマ、えげつない女子おなごじゃ」
「テレビショッピング見たことありますよ。ご本人が出てらっしゃる……」
「それや、それそれ」
 最上階に上がって秘書らしき女性の指示でしばらくドア付近のソファで待たされる。部屋から憔悴しきった中年男が出てきて、エレベーターで降りていった。
「あれもきっと、恵美にこってり絞られた口やで」
 茂雄がマキオの耳元で囁いた。
 ドアが開いて、マネージャーの翔子が二人を呼び入れた。大柄な美人マネージャーである。
「おはようさんです」
「おはようございますっ」
 茂雄についてマキオも中に入る。広い部屋には、白と金色の大きなシャンデリアや本革ソファなどの高級家具が配置され、壁は大小様々な絵画で彩られていた。
 部屋中央のソファで、オフィスの筆頭タレントであり、代表でもある恵美が寛いでいる。
「おはよ。そこ、座り」
 テーブルを挟んだ自分の前へと促す。
 茂雄に続いてマキオも腰掛ける。
「し、失礼します」
 運ばれてきたコーヒーをマキオは緊張しながら口に運ぶ。
「で、さっそく本題やけど……」恵美がコーヒーカップを置いた。「今度、うち、番組の制作もやるようになってな」
「へええ……」
 二人とも驚いて頷く。恵美は夫の茂雄にそのようなことは一切相談しない。
「最初にやんのがロケ番組なんやけど、それにアンタら二人で出てもらおうと思うて」
「へえっ、ホンマにっ」
 久々に活躍の場を与えられて、茂雄の顔がほころぶ。代表の配偶者といえど、ここでは一兵卒なのである。
「あ、ありがとうございます」
 マキオは、感激のあまり、何度も頭を下げる。
「でな……」恵美は二人の喜びように満足げな笑顔を作る。「唐谷ちゃんやったよな……」
「はい」
 マキオは背筋を伸ばしてかしこまる。
「アンタこっちきて、事務所入ってないんやろ?」
「あ、は、い……」
「うちにおいで」
「え……ほ、ホントですか……」マキオはまたもや驚き、あまりの嬉しさに声を震わせる。「そうしていただけるならぜひ。あ、ありがとうございます」
 本当なら、条件など確認してから返事すべきなのだろうが、いまのマキオにはそんな余裕はなかった。
「じゃ、決まりやな」
「おおきに。すんません……」
 茂雄も妻に頭を下げ、礼を述べる。
「これから、茂雄は、ラジオかなんかやろ?」
「あ、ああ、うん、そう、いろいろ……」
 本当は、予定などなかったのだが、妻がそんな言い方をしたときは、頷いておかねばならない。表情から忖度しなければならなかった。
「なら、しょうがないな。唐谷ちゃん、ご飯行こか」
 やはりそういうことかと茂雄は思うが、顔には出さなかった。

「す、すみません……こんな美味しいものをごちそうになってしまって……」
 マキオは、恵美から何が食べたいかを聞かれ、彼女が挙げた《天ぷら》という単語に飛びついた。マキオのいちばんの好物だが、こんな上等な天ぷらを食したのは生まれて初めてだった。
「なかなかやろ。ずっと、ひいきにしとんのや……じゃあ、次行こか。もう食べるんはええか?」
「はい、もう充分です。ごちそうさまです。ありがとうございますっ」
 マキオはビールと揚げ物で久々に満たされた腹をさすりながら頭を下げる。
 タクシーに乗って連れられたのは、繁華街からは少し離れたところにある地下のバーだった。
「ここアタシの店やねん」
 まだ少し時間が早いせいか、薄暗い店内にはお客は誰も居なかった。
「何でも好きなの頼みや」
 恵美に続いて、マキオもカクテルを注文する。
 バーテンの女性が、オーナーである恵美に、「新しい彼氏さんですか?」と冗談ぽく尋ねた。
「まだ。これからや。今から仕込むから、彼のんに眠り薬入れといて」と恵美が笑い、マキオもつられて笑った。
「乾杯!」
 二人は二軒目のグラスを合わせる。ほどなくして、マキオを急激な睡魔が襲ってきた。

「ここは……」
 うっすらと目を開けたマキオは、全裸になり、両手両脚が手錠で拘束されているのに気づく。仰向きにベッドに固定されているのだ。
「目ぇ覚ましたか」
 グラスを片手に、恵美が近づいてきた。隣にマネージャーの翔子もいる。二人がかりで、服を脱がせて、ベッドに拘束したのだろう。
「先生っ、これはいったい……ここは? ……」
 マキオはしびれの残った頭を左右に振る。
「さっきのバーの奥の部屋や。アタシ専用の。言うたやろ。薬盛るって」
「ご、ご冗談を……」マキオは懸命に笑顔を作ってみるが、事態が変わらないことを悟ると、表情を沈めた。「ど、どうするつもりなんですか……」
「さて、どうしようか……煮て食おうが焼いて食おうが、ウチらの勝手やで。アンタそういう契約書にさっきサインしたやんか」
 確かに、オフィスを出る直前に、言われるがまま署名し、拇印を押した。
「そ、そんな……」
「それと……アンタ、ウチらに隠してることあるやろ」
「え……」
「前の事務所、円満退社してきたっていったけど。あれ嘘やな。逃げてきたんやろ、お前。連れと一緒に」
「あっ、あああ……す、すみません……つい……」
「意外と狭いんやで、この業界。うちとこにはいろんな情報が入ってきてるし。東京にはつても多いから。高杉千夜のことも知ってるよ。ストリップ劇場のお嬢さんやろ」
「ああああああっ……」
 手が自由になるなら、両手で顔を覆いたかった。
「でも、安心し。うちとこにいる以上は、誰にも手出しさせへんから」恵美は、呆然としているマキオをじっと見つめる。「その代わり、うちの言うことはなんでも聞いてもらうで」
 恵美はスカートに手を入れガータベルトを外すと、黒いショーツを降ろして脱いだ。ベッドに上がり、尻をマキオの顔の方へ向けて跨ぐと、そのままスカートをたくし上げながら腰を降ろし、黒々と繁った秘部を鼻口に押しつけた。
「舐めや。舌奉仕、上手なんやろ。千夜から聞いたで」
「お毛毛、ないね。皮も被っちゃって」
 マネージャーの翔子が笑う。
「どうしたんや? これ」
 いったん腰を浮かす。
「あああ……は、い……」
 マキオはもはや恵美にはすべて正直に話さなければならない気がして、千夜の命令で、恋人の菜々子に剃ってもらったことまで話した。
「でも、ポツポツ伸びてきてるよな。こっちきて、もう剃らんでようなったと思うてんちゃうの」恵美が濡れてきた陰唇でマキオの鼻を咥え込みながら言う。「駄目やで。うちも同じ命令出すで。いつもここは、つるんつるんにしとき」
 恵美は返事を待つようにして、再び少し腰を浮かす。
「はうああああ……」
「分かったかっ」
 両乳首を同時にピンピンと弾く。
「くわうああっ……わ、分かりましたっ……」
「何が分かったんや、こら」恵美の手が、マキオのペニスをグッと握る。「この、皮被りがっ」
「ひいいいっ……分かりましたっ、な、菜々子に頼んで、またきれいに剃ってもらってきますっ……」
「そうか、じゃあ、その菜々子ちゃんとやらも、今度連れといでや」親指の腹で顔を覗かせつつある亀頭を刺激する。「なあ」
「くきいいいっ……はいっ、承知いたしましたアアッ……」
「なんか、虐められ慣れてる感じ……」
 マネージャーの翔子が嘲笑うように言い、マキオの顔が熱くなる。
「舌使いも上手やわ。こら、相当躾けられてるで……なあ」
 ペニスを握る手にぐっと力を込め、返事を待つように腰を少し浮かす。
「ぎひいっ……はいいっ……あ、ありがとうございますぅ……」
「ようし、なら、違う穴も舐めてもらおか」
 恵美はそう言うと、体を上向け、アナルをマキオの口にあてがった。
「はううううっ……」
 アナル舐めは、手品師の中島がよくやらされていたのを知っていたが、マキオは未体験であった。女の尻の穴を口奉仕するなど、たまらない屈辱である。
「ほら、舐めえ」
 熟れた女の菊の紋がマキオの口にグイグイと押しつけられる。

☆ 三

「外側だけやなくて、舌を穴の中に入れんと」
 恵美に命じられたものの、アナル舐めに慣れないマキオは、まだそこまでの踏ん切りが付かない。
「くううううっ……」
「翔ちゃん、煙草持ってきて」
 ややあって、カチリとライターの音がする。フーッと煙を吐く息が聞こえる。
「できんなら、こうや」
 マキオの左の乳首に激痛が走る。
「ぐわああああああっ……」
「右側も焼いたげようか?」
 灼熱が右の乳首に近づいてくる。恵美は火の着いた煙草の先を当てているのだった。
「くひいいいいっ……や、やりますっ、恵美先生っ、やりますのでえええっ……」
「舌の先で、うちのケツの穴、きれいに掃除してくれるんやな?」
「はいいいっ、やりますっ、や、やらせてくださいいっ……」
 マキオは伸ばした舌を細く丸めて、菊の紋の内へと挿入していく。ざらついた感触ときつい匂いが、一気に襲ってくる。
「くうううううっ……」
 経験の浅い漫談師には、あまりにも酷な仕事であった。ひるんでしまったマキオは、思わず舌を引っ込めてしまう。
「乳、いびるぐらいじゃ、足りひんようやな。そうや……この薄ら伸びてきてるチン毛、一本一本、焼いたろか」
 陰嚢に刃物が当たったような激痛が走る。
「ぐわあああああああっ……」
 叫び声を挙げたあと、すぐさま舌を丸めて、アヌスに突っ込み、腸壁を舐め回していく。
「くううっ……そうや、最初っから、そうせんと」
 アナルの刺激を受け、恵美のヴァギナが興奮の淫液をマキオの顎に滴らし始める。
「むむうううう……」
「ようし、一発、嵌め込んだろか」
 マキオのペニスをぐっと握って、上下に激しく擦り始める。
「はうううあああっ……ああっ、あっ、あああっ……」
「そうら、勃ってきた、剥けてきた、だいぶ大きゅうなってきたで……」
 恵美は体を反転させ、騎上位の体勢でマキオの腰を跨ぐ。片膝を立てて、マキオの肉棒を握り直し、自身の淫裂にあてがった。
「いくで。嵌めるで」
「あ、あああああ……先生、どうか……」
「そういいながら、勃ててるやん。嵌めて欲しいんやろ? ホンマは」
「ああああ……」
 マキオは、菜々子の顔を思い浮かべ、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。
 恵美は、翔子に預けていた火付き煙草を受け取る。
「どうなんやって」
 くわえ煙草で、マキオの頬に強烈なビンタを張った。
「はうううっ……は、はい……」
「はいじゃ分からん」
 さらに往復ビンタが炸裂する。
「くわっ、かううっ……」
 千夜や咲耶の張り手に勝るとも劣らないほどの激しさだ。
「は、嵌めて……ください……先生……」
「そうか。おねだりされたんなら、やらなしゃあないな」
 恵美は、マキオの亀頭で割れ目を上下に擦りながら言う。肉竿がさらに硬くなっていく。
「いくよ」
 恵美がゆっくりと体重を載せ、淫液にまみれたヴァギナがマキオのペニスをズブズブと飲み込んでいった。
「はくううううっ……」
―――な、菜々ちゃん……ごめん……すみません……
「なんや、お前、しけた悲しげなツラして。もっと悦ばんかい」
 美人タレントは煙草をくわえるとマキオの腋の下をぐっとつかんで、前後に強い抽送を始める。
「はううっ、あああっ、はんっ、やっ、はうあああっ……」
 ひとしきり突くと、体を起こして、くわえた煙草を手に取る。
「それとも、また熱いのが欲しいか?」
 腰を小刻みに動かしながら、火の着いた煙草の先をマキオの乳首に近づける。
「はがああああっ……い、いいですううっ、め、恵美先生、凄いですううっ……」
「何が? アタシの何が、凄いんや?」
「あ、アソコが……」
「ぼかすなや、ボケ。オマ○コってはっきり言わんかい。しゃべくりで飯食っとる端くれやろが、いちおう」
 腰を激しく回し始める。
「はううううっ……は、はい……め、恵美先生のオマ○コ、す、凄すぎます……許して……」
「ふん、まだまだ許さへんよ。お前の彼女とどっちがいい? どっちが名器や」
「は、はうあああっ……も、もう、堪忍してください……」
「駄目や。言え。言わんと、今度のロケ番組、お前を使わんよ」
 派手なダイヤのピアスを揺らしながら言う。
「あっ、ああああっ、そ、それは……」
「あかんやろ? だったら言え」
 ペニスを完全に征服したヴァギナが、くちゅくちゅと音を立てている。
「くわううっ、め、恵美先生のオマ○コの方が、な、菜々子のオマ○コよりも凄いです……」
「どう凄いんや、言うてみい」
 腰を浮かして、カリの部分だけを嵌めた状態から、一気に腰を落として飲み込む。
「うおおおおおっ……」
「し、締まりが強くて、も、ものが全然違います……いちばんの名器です……」
「そやろ。しっかし、お前、きちんと毛剃ってこんから、チクチクして痛いやないか」
「す、すみませんっ……」
「こんなんじゃ、調子出えへんで」
 恵美は苛立たしそうに腰を抜くと、体を前に移動させて、顔面に股間を押しつけた。翔子が持ってきた灰皿に煙草を揉み消す。
「口でいかせろ。責任とれや」
「あ、あい……」
 マキオは恵美の剣幕に気圧されて、必死で舌を使い、ぐっしょりと濡れたヴァギナを舐めまくる。
「そこは、もう充分や。女のチ○ポを舐めえ」
 恵美のヴァギナの上部には、肥大して皮のめくれたクリトリスがそそり立っていた。マキオはそれを咥えてチュパチュパと舐めしゃぶる。
「くうううっ……そうや、それそれ。しっかりフェラすんやで」
 マキオの頭髪を両手でつかんで、腰を打ち込むようにする。
「うぷっ、むぷうううっ……」
「先生、それってもう、イラマチオですね」
 翔子がクスリと笑って言う。
「そうや、逆イラマや」
「きひいいいいっ……」
 マキオの苦しむ顔が、さらに恵美の嗜虐心を煽る。
「こうしたら、どないや」
 鼻をつまんで、股間を押しつけ、呼吸をできなくする。
「むうっ、むぷうううっ」
 マキオは手足をバタバタさせてもがく。
 限界かと思ったところで、恵美が解放してやる。
「ぷはああっ……ゆ、許してください、先生……一生懸命やりますので……」
「そう、必死さが足りひんから、こないな目に遭うんやで」
 マキオは、ますます太さと長さを増しつつある恵美の女根の茎胴をまんべんなく舐め回していく。
「舐めてるばっかやなくて、咥えや」
 マキオは恵美のクリトリスをいかにも長大なものをつっこまれているかのように頬張り、頬をへこませ懸命にあやす。
「そうや、AV女優みたいやな、唐谷、お前。才能あるよ、そっちの……あああ、やっと気持ちようなってきた……」
 恵美は細かく腰を使いながら、天井を仰ぐ。
「いくで、出すでっ、口開けえええっ!」
 大きく開けたマキオの口腔に、恵美のヴァギナから噴出された怒濤の灼熱がほとばしる。その三分の一くらいは、飛び散って口中に収まりきれず、顔面に広くぶちまけられた。
「はううううう……あああ……」

「翔子も一発犯るか?」
 恵美の誘いに、二十六歳のマネージャーは、「えっ」と驚く。あくまでも恵美のサポートに来たまでで、そんなつもりは毛頭なかったし、考えたこともなかった。しかし、四肢をベッドに固定され、顔を女潮だらけにした情けない男を見ていると、自分の中に潜む魔性が首をもたげる。
「犯るって?」
 その意味を確かめるように恵美を見る。
「うちがやってたみたいに、騎上位で嵌め込むんよ」
「でも、チクチクして痛いんじゃ……」
 毛が生え始めているマキオの股間を覗いていった。
「せやった、確かに。今日はやめといたがええかもな」
―――今日は……では、いずれ、この二十六歳のマネージャーにも騎上位で、犯されてしまう日が来るのか……そうなったら……菜々子に……どう説明すればいいのか……
 マキオは顔面にべっとりと降りかかった女潮の甘酸っぱい匂いの中、ぼんやりした頭で考えた。
「じゃあ、ちょっと違うことしよか」
 恵美はそう言うと、翔子にあれこれと指示をした。
 翔子はまずおしぼりを使ってマキオの顔に付着した女潮をきれいに拭き上げた。マキオは口の中いっぱいに広がる女臭にむせながら、東京で千夜が中島にしていたように、小便を飲ませられるようなことがないよう祈った。
 続いてマキオの両手両足の枷がベッドから外され、左右の手足をそれぞれ束ねるように結わえ付けられた。手足を突き上げるような格好で、苦しくて痛いのと同時に、惨め極まりない。
「あああああ……や、やめて……許してください……」
 翔子は大股を広げたマキオの尻を天井に向けて支え、恵美の準備が整うのを待った。

 

 

S女小説 鬼姫劇場(下)「まばゆく逞しく淫虐な女たち」


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