「きれいにしたつもりなんだろ? だったら舐めてみせろよ」
夫の髪の毛を鷲づかみにして、ブーツを無理矢理舐めさせる妻。
「舌出せ」
「はい……」
髪の毛をぐっとつかんで上下に動かす。
「ひいいいいっ」
「底は? 靴底もしっかり磨けよ」
「はいっ」
「オマエどうせ、磨いたあとで舐めろって言われるんだからさ、最初から舌でやったら?」
「あ、はい……」
目の前に差し出された妻のブーツの靴底を見て、唾を飲み込む。
「はやくやれ、おらああっ」
夫の頬にブーツの足が飛んでくる。鋭いつま先が頬の肉をえぐり、なおかつ夫の体を吹き飛ばす。
無職の夫に年下妻の暴力は容赦が無い。
「オマエ、どうせ人に会う必要もないんだから、顔ぐちゃぐちゃにされたって問題ないよね?」
「よ、陽子さん、どうかご勘弁ください……」
鼻の穴からドロリと赤い血を垂らしながら、夫が怯える。
「まずさ、その雑巾で顔の血をきれいに拭け」
「はいっ」
靴墨がべっとり付いた雑巾を躊躇なく夫は顔にあてがう。
「舐めろ」
差し出されたブーツの靴底に飛びつくようにして、夫は必死で舌を這わせる。
「ストレス発散くらいはさせてもらわないとね。オマエは何の取り柄もないんだから……」
妄想元:リンチ面接