妄想ショット

いくらポンコツでも、灰皿くらいならできるでしょ

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仕事のできない男性上司は、落ちぶれに落ちぶれ、元部下である女性たちの灰皿にまで成り下がった。

「電話もできない、メールも打てない、コピーもとれないじゃ、オマエ本当に使い道がないわね」

自分が面接して入社させた女性にそういわれたときは男性もさすがにショックだった。

「何この灰皿? きれいに洗ったの?」

「灰皿もきれいにケアできないんだったらさ、オマエの口を代わりに使おうか?」

「ど、どうかお許し下さい……」

「だめ。断るんだったら、クビにするけど……どうする?」

もはや彼の人事権は彼女の手中にあった。

「わ、わかりました。ただ……他の女子社員様方に見られては恥ずかしいので、どうかマスクをすることだけはお許し下さい」

「OK、わかった。だけど、オマエが条件を出すんなら、私たちにも命令を追加する権利があるわ」

「は、はい……」

「裸になりなさい」

「そ、そんな……」

「私からもひとつね。首輪をつけな」

彼女の同僚も付け加える。彼女もかつては彼の部下だった。

「オマエが、言い出したんだからね、やってもらうわよ」

かくして、元管理職の男性は、オフィスのテラスに設置された休憩所で、拷問に近い辱めを受けるのであった。

「あら、いい灰皿ですね」

今年入社したばかりの好奇心旺盛な女子社員たちが、集まってくる。

「あなたたちも使いなさい」

「じゃあ、遠慮無く失礼しますっ」

超女性上位のいまどきの会社では、なんの問題もない日常的な光景であった。

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