S女小説 男虐めと逆陵辱「妻の復讐」を電子書籍として出版しました。
内容紹介
仕事のできないDV夫が妻や娘に復讐を受け、虐待・陵辱される物語。
とある事件を起こして子会社に転籍させられたのが男の運の尽きだった。平井達夫(42)は若き女性上司の下で働くことになった屈辱とストレスから、家庭内でDVを起こすようになり、妻や娘に当たり散らす日々に溺れる。一方職場では、日頃からミスの絶えない達夫を見かねた女性主任がやがてパワハラ指導を行うようになり、さらには強度のセクハラへと発展する。ほどなく、可憐な雰囲気を持った新人OLが赴任し、これによって達夫の職場環境がバラ色に一転するかと思われたのもつかの間、彼女も女性主任同様、あるいはそれ以上のサディストであることが判明する。会社で女性たちに虐められれば虐められるほど、家で妻に同様の仕打ちをしてしまう達夫であった。そんなある日、達夫は女性上司たちから、指導上の理由で、妻・貴子を会社に連れてくるよう命令される。焦る達夫。しかし正社員からの降格をちらつかせる上司たちには逆らえない。渋々連れてきた妻が会社で見たものは、家にいるときとはまるで別人の夫だった。これ以降、夫婦の立場が大きく逆転していく……。
第一章 奉仕を命令する女性上司
第二章 淫液を飲ませる新人OL
第三章 肉便器を強要する美人妻
第四章 ディルドで貫く才媛JK
本文サンプル
プロローグ
「温いよ、このコーヒー」
平井達夫は、一口だけ飲んだカップを妻の貴子に不服顔で突き返す。
「す、すみません……淹れ直します」
エプロンを着けた貞淑な美人妻はしおらしい仕草でカップを下げる。窓から差し込む朝の光が、白い肌をまばゆく照らしている。
「おい。なんなんだよ、最近。俺に不満でもあるのか?」
達夫は口をとがらせ、妻を見やる。
「い、いえ、そんなことは……」
「ふん、子会社に飛ばされた夫はもう尊敬できないか?」
先ほど妻に持ってこさせた新聞を手に取りながら、憎々しげに言う。
「あなた……私は一度もそんなこと……」
「いいから、早く淹れ直せよっ」
「……は、い……」
「お母さん、行ってきまあすっ」
達夫の背中を通って、女子高に通う十七歳の娘が出て行こうとする。学校でも評判の美少女は、バスケットボール部に所属していて上背もある。
「おい、聡美っ」
「何?」
娘は達夫の方を一度振り返ってきっと睨むと、そのまま出て行こうとした。最近、母親に辛く当たることが多くなった父親への尊敬は薄れ始めている。
「何だ、待ちなさい」
達夫が席を立って娘の肩を捉まえる。
「何よ、触らないでよっ」
母親譲りのきれいな面立ちをゆがめて叫ぶ。
「何だ、親に向かって、その態度はっ」
達夫は向こう側の肩もつかんで娘を正対させ、頬を平手打ちする。ボブヘアがわさっと揺れる。
「あっ」
声を挙げたのは母親だった。いくら機嫌が悪くても夫は娘や自分に手を挙げることはいままで一度もなかった。
「ちょっとこっちへ来なさい」
ショックで肩を震わせる娘にそう言い、達夫はダイニングテーブルに戻る。娘を立たせ自分は座ったままで、夜更かしやスカートの丈の長さなど、何度も繰り返しているいつもの小言を始める。本心では、聡美が母親の貴子にだけ向けて、「行ってきます」を言ったのが気にくわないのだ。
「お前、いい加減に生活態度を改めないとなあ……」
達夫は大仰にため息をつく。
「あ、あなた……聡美そろそろ出ないと間に合わないから……」
貴子が淹れ直したコーヒーを夫に差し出しながら、叩かれたショックにいまだ固まっている娘に助け船を出す。
「……行きなさい。夜、もう一度、きちっと話をしよう」
達夫は舌打ち交じりに言う。
「さあ、早く」
母親に優しく促されて、聡美はこっくり頷くと、達夫の顔は見ずに出て行った。
「どうして、ああなったのかなあ。前は良い子だったのに」
いまでも良い子ですよと言おうとして、妻の貴子はいったんその言葉を飲み込んだ。娘の変化の原因は明らかに達夫にあるのに、本人は気づかない。いや、気づいていても認めようとしないのかも知れなかった。
「なあ、貴子。お前の教育が悪いんじゃないのか?」
達夫はさきほどの娘の態度に胸をムカつかせながら、妻に無神経な言葉を浴びせる。
「…………」
妻の無言にいらだちを高まらせ、夫は乱暴に席を立ち、洗い物を始めた彼女に背中から抱きつく。
「俺が聞いてるんだから、返事くらいしろよ」
胸の下から締め上げるようにする。
「はああっ、あ、あなた、何するんですか……やめてください……」
乳房を刺激され思わずあげた妻の官能的な一声に、夫は過敏に反応する。
「ちょっと、お仕置きが要るかもな、貴子。母親としての無教育に」
達夫はエプロンの下に両手を入れ直して、部屋着の上から妻の双乳を揉みしだく。
「あああ……あなた、や、やめてください。ホントに、こんなとこで」
「どこだっていいじゃないか。俺が愛してやろうって言ってんだから」
達夫は右手を下ろしてスカートに手を入れるとショーツの上から貴子の秘芯をまさぐり始める。
「あうん……ああ、やめて……あなた……」
三十六歳の美人妻は官能的な声をあげながらも、かすかに抵抗を示す。
「やめるもんか……もう、じっとりしてるじゃないか……ちょっと乳を揉んだくらいで。この……淫乱が……」
「ああ、ひどい……やめてください……それに、も、もう、お出にならないと……」
貴子は早く出社するよう促す。
「そうだよ、早く出なくちゃいけないんだから、協力してくれよ。脱げよ、自分で」
達夫はそう言っていったん妻から体を離す。
「えっ」
二つの性感帯から手が離れ、貴子は一瞬複雑な気分に陥る。
「早くしてくれないと遅刻しちまうぞ。評価が下がって、給料が減ってもいいのか? パートに出てもらうことになるぞ」
「そ、そんな……」
結婚して十八年になるが、初めての夫の要望に妻はうろたえる。これまで服を自分で脱げなどと言われたことは一度だってなかった。
「ふん、生娘じゃあるまいし……」
「……」
「脱げよっ」
夫の大声に体をびくつかせ、仕方なく貴子はエプロンを外し、部屋着の上下を脱ぎ、ベージュ色のブラジャーとショーツだけになる。
「下着もだよっ。素っ裸になって、その上からエプロンだけ着けろ」
「あ、あなた……」
貴子は、驚き、軽蔑するような眼差しを夫に向ける。
「や、やれよっ。俺がやれっていってるんだ」
夫はごまかすようにさらに大きな声を出し、妻の頬を平手で打つ。
「あうっ……」
一瞬、夫を見上げようとした視線を胸辺りで止め、屈辱と恥じらいに身を固くしながら、ブラを外し、ショーツを脱ぐ。そして紺の縦縞が入ったエプロンを拾い上げるとそれを身につけた。
「ようし、それでこそ、従順な俺のワイフだ」
達夫はややおどけた調子でそう言うと、妻を抱き寄せて接吻をする。舌を差し入れて、唾液を送り込む。
「むむううっ……」
夫は舌を絡めながらエプロンの脇から手を入れ、貴子の乳を再び揉みしだく。ボリュームのある乳房はまだ弾力に満ちて若々しい。乳首を二本の指で挟むようにして、乳頭と乳房を同時に責める。
「はううっ……」
「貴子、お前、いやだなんて言っといて、もう濡れてたりしたら、承知せんぞお」
達夫は意地悪い口調でいいながら、下半身に手を下ろし、エプロンのなかをまさぐる。太股を左右にペチペチと叩くようにして股を広げさせる。
「ああああっ……」
じらすように何度か太股をさすり、妻の顔を覗き込む。
「もう濡れてたら、相当な淫乱妻だな、お前は」
「あ、あなた……そんなこと言わないで、ください……」
妻は目を閉じて口を半開きにし、肩で息をする。
「どうれ」
達夫は貴子の秘芯に中指の腹を当てる。予想通り、そこはすでに女の蜜ですっかり濡れそぼっていた。
「なんだ、ぐっちょぐちょじゃないか」
膣の中に指を入れ込みかき回す。
「はあああん、あああ……はううっ……」
「どういうことだよ、これは」
指を抜いて、エプロンから手を出し、妻の顔に近づける。
「ほら、なんだこれは」
目を開けた妻の前に、自分の蜜がヌラヌラとまとわりついた夫の指が差し出される。
「はああ、あなた……うぷうっ」
達夫は貴子の口に指を突っ込み、抜き差しする。
「ヤらしいな、貴子、お前は本当に、淫乱妻だよ」
「あうむううっ……」
妻は美しい顔を妖しくゆがめる。
「そうか、早く入れて欲しいのか。時間もないしな。ようし、分かった。向こうを向いて手を着け」
達夫は貴子にシンクの縁を両手でつかむよう命令する。
「ほら、体を落として、尻を突き出すんだよ。その淫らな尻をよ」
「ああああ……」
寝室以外の場所でしかもこんな屈辱的な体位は始めてである。貴子は夫の心に闇を見る思いであった。
「へっへっ、じゃあ、朝の一発をぶちこんでやろう。俺のぶっといものをな」
達夫はベルトを緩めてズボンをパンツごと膝まで落とす。あえて脱がない横着さが、さらに妻を貶めているようで嗜虐心をくすぐる。いきり立った肉竿を左手で握りしめると右手を妻のむっちりした太股に当てる。
「もっと、股を広げろ」
「ほらっ、早くっ、返事はっ」
「……は、はい……」
妻は悲しげな声をあげて、左右の脚を開く。
「もっとだ」
夫はそう言うとしゃがんで、妻の股間を覗き込む。
「すっかり、ぐしょぐしょじゃないか」
中指をヴァギナに入れて、くちゃくちゃと出し入れする。
「あはあん、あ、あなた、いや……恥ずかしい……」
「何が恥ずかしいだ。早く入れて欲しいんだろうが。ここはそう言ってるじゃないか」
指を二本にして奥から女汁が湧き出してくるなか、膣壁をいじくり回す。
「あああああ……ううううっ……あん……」
「ようし、時間もないことだし……」
達夫はそう言うと立ち上がり、なおさら固くなった肉竿の切っ先を濡れそぼった妻のヴァギナにつける。あてがうもすぐには挿入せず、膣口の周りを亀頭で撫でるようにする。
「あああ……あなた……」
「どうした? 入れて欲しいのか?」
「…………」
「だったら、そう言えよ。じゃないと終わらないぞ。遅刻しちまう」
じらされた性欲の高まりと焦りが、貞淑な妻に淫らな言葉を吐かせる。
「……い、入れて、ください……あなた……」
今度こそ膣口の中央に狙いを定め、達夫は腰を強く突き上げた。固い怒張が、妻の奥深くへズブズブとめり込んでいく。
第一章 奉仕を命令する女性上司
☆ 一
「す、すみません……浅間主任、遅くなりまして」
平井達夫は出社後すぐに上司のデスクへ向かって頭を下げる。二十九歳の女性上司、浅間由紀恵は今日こそこのふがいない部下にけじめをつけておかねばならないと思った。一回り以上年上の男性部下に。
「今日は何ですか?」
艶めいた長い黒髪、切れ長の目で鋭く達夫を睨む。
「いえ、あの……ちょっと忘れ物を取りに戻りまして……」
相変わらずの美しさに息を呑みながらも、達夫の体は緊張で凝り固まる。家で威張り腐っている彼からは想像も付かない態度だ。
「それで一時間も遅刻?」
「すみません、主任。バスに乗ってだいぶ行ってしまったところで気づいちゃいまして……」
達夫は頭をかきかき今日も調子よく言い逃れしようとする。まさか妻をキッチンレイプしていて遅れたとは言えない。
達夫の勤め先は、会社と言っても、隣接する倉庫を管理するだけのプレハブオフィスで、ここで働く正社員は今のところ主任の浅間由紀恵と平社員に降格した平井達夫だけだ。
誠実さにかける達夫を無言で見据え由紀恵は怒りを募らせる。
一方、達夫にしてみれば、いくら直属の上司とは言え、十三歳も年下の女性だ。どこか素直に言うことを聞けない自分がいた。それが度重なる遅刻や失態につながっていることは否めない。達夫はいつも以上に強い目力に気圧され、「じゃ、じゃあ仕事を始めさせてもらいます」と体を回し自席に戻ろうとした。
「待って……待ちなさい」
由紀恵は男性部下に対して始めて命令口調を使った。
「あ、はい……」
達夫はギクリとして振り返り、身を硬くする。
「まだ話終わってないよね」
これまでになかった強い物言いに思わず達夫は、「す、すみません」と視線を落とす。
「どうしてそんな態度なの? あなた、アタシに対して。上司と部下だよね、いちおう。年下の女だと思ってなめてない? あなたがそんなつもりだったら、アタシもそれなりにやるわよ」
「す、すみません……浅間主任」
心のなかでは屈折した思いを持っていても上辺では部下として接してきたつもりではあったが、由紀恵にはそんな中途半端な態度を見透かされてしまったようだった。
「本社の人事からさ、正社員減らしたいって言ってきてるのよ。あなた契約社員にならない? だったら、少々遅刻しても、ポカやってもさ、アタシもそんなに言わないから」
「しゅ、主任……」
達夫の顔がみるみる青ざめる。
「どうしたの。そっちの方が、あなたには向いてるでしょ。楽だし。ただ、お給料はぐっと下がっちゃうけど」
「そ、そんな……浅間主任、どうか……心を入れ替えて頑張りますので」
「どうだか……あんたの口先にはもう騙されないわ。それが本当なら、態度で見せなさいよ」
「は、はいっ」
それからしばし、由紀恵は達夫の日頃の生活態度ややる気のなさに対して説教を施した。達夫は由紀恵の脅しに顔を引きつらせたまま、「はいっ、はいっ……」といちいち切れの良い返事をする。
「ほら、そろそろ倉庫にトラック入ってくるわよ、行きな」
「あ、は、はいっ……」
いったん由紀恵に背を向けた達夫だが、再度振り返り、「きょ、今日はすみませんでした。あ、ありがとうございました……」と消え入るような声で言った。
「何? 大きな声ではっきりいいなよ」
自信たっぷりの口調で由紀恵が言う。
「あ、浅間主任、今日は本当に申し訳ありませんでした。ご指導いただき、あ、ありがとうござますっ」
達夫は顔を真っ赤にしてそう言うといっそう威厳を増した女性上司に一礼し、自席に置いたバインダーを抱え倉庫の方へ出て行った。
達夫が倉庫業務から戻ってくると由紀恵は応接ソファへ移動し、仕事の資料をチェックしていた。
「平井」
そう呼ばれて、達夫は背筋に寒気を覚える。これまで彼女に、いや年下の女性に名字を呼び捨てられたことなどなかったからだ。一瞬憤りを覚えるも、さきほどの脅しが甦る。契約社員への降格。親会社にいたころ実際にそうなった人物を見ているだけに恐ろしい。月給はぐんと下がり、賞与も当然無い。正社員との待遇差は雲泥の開きがある。
「何ボーッとしてんのよっ、呼ばれたら返事。すぐここにくるっ」
机を叩きながら、ヒステリックな叫び声を響かせる。
「……は、はいっ」
達夫は由紀恵の態度が急変したことに驚く。声といい、態度といい、表情といい、何らかの覚悟を決めたようなたたずまいだ。急ぎ、女性上司の下に駆け寄って姿勢を正す。
由紀恵は達夫を脇に立たせたままおもむろに、テーブルの煙草に手を伸ばす。火をつけてフーッと大きく煙を吐く。禁煙だった親会社勤務のときにはありえないことだった。
煙草が苦手な達夫は広がってくる煙に嫌悪感を抱きつつも顔には出せずにいる。このオフィスの長は浅間由紀恵だ。彼女が室内で喫煙していいと決めたのなら、それに逆らうことはできない。前々から機会があればやめてもらうようお願いするつもりだったが、もはやそんなことはおくびにも出せない状況になってしまった。
「何? この日報」
由紀恵はそう言って煙草をくわえ、昨日達夫が提出した報告書を差し向けた。達夫はそれを受け取り、「は、はあ」と困ったような返事をする。
「はあ、じゃないわよ。何、このいい加減な報告は。午前中、午後、そして残業。それぞれ何をどれだけやったのか、詳しく書きなさいよ」
「で、でしょうか……し、しかし前の会社では……」
親会社では、むしろ簡潔にまとめるよう指導されていた。達夫はそれをなるべく角が立たないよう説明したつもりだったが、すべてを聞き終わる前に、由紀恵は激高した。
「はあ? 何言ってんの、お前」
手元のバインダーで、机を思いっきり叩く。大きな音とともに筆記用具が飛び散り、オフィスがとてつもない緊張感に覆われる。
「す、すみませんっ」
一回り以上も年下の女性上司に、お前呼ばわりされ、達夫は大きなショックを受ける。
「ここは、親会社じゃないんだよ。アタシのルールでやってんだよ。あ、そう……そういうことね、契約社員に成り下がりたいんだ、お前は、ねえ、平井、そうなんだ」
オリーブブラウンのアイシャドウを施した目で睨みつける。
「ち、違います……申し訳ありませんっ……」
達夫は頭を下げて詫びるが、由紀恵の方はまったく収まらない。
「あああ、気分が悪い。ふざけるんじゃないわよ、ったく」
「す、すみませんでした……本当に……」
達夫の顔が青白くなっていく。
「本当に悪いと思ってんの?」
由紀恵は苛ついたように灰皿で煙草を揉み消しながら言う。
「は、はい……」
「じゃあ、そんな謝り方じゃだめでしょ」
「……は、はあ……」
「土下座しな」
女上司は、床の方にチラと視線をやる。
「え?」
達夫は思わず由紀恵の顔を凝視する。その顔に笑みが浮かんで、「冗談よ」と言うのを待つ。しかし、彼女の視線はいっそう厳しさを増し、達夫は耐えられなくなって目をそらす。
「だから土下座しろって。悪いと思ってんでしょ。違うの?」
「は、はい……」
達夫はそう返事しつつも、体が思うように動かない。これまでの人生で誰にだって土下座なぞしたことがない。ましてや年下の女性になんて。
「やんなよ。アタシたちしかいないんだからさ。いまやんないんだったら、来週、新しい女子社員の前でやらせようか?」
「い、いえ……それは……」
来週から、新人の女子社員が来ることは知っているが、そんなことをさせられたらもはや男として生きていけない。達夫は靴を脱いで脇に置き、応接ソファの脇、由紀恵の足元に正座する。埃っぽい床でズボンが汚れそうだが仕方ない。
「ほら、お前がきちんとモップ掛けやらないから、そんなとき困るでしょ。自業自得だよ」
由紀恵が達夫の心を見透かすように言った。
「そっちでやろ」
由紀恵は立ち上がると、壁に沿った三人掛けの休憩ソファの方へ移動した。そこなら、前にテーブルもない。