男は女性に逆らったことを心底後悔していた。長い髪の長身女性は、ブラウスに短いスカート、ロングブーツ。そして両手には打撃用のグローブが嵌められている。レスラーのような体格をした目の前の男に女性は容赦のないパンチを浴びせる。それも顔面に。右、左、右・・・・・・。思わず男の体がよろける。まだ耐えられそうなことを見て、女性は笑みを浮かべる。「もう少し楽しめる。。」。手加減なしのパンチがさらに続く。本物の暴力に接したことのないひ弱な男の目にはそう見えるだけで、実は女性はかなり手加減をしている。次に殴られるのは自分だと思うと思わず男はつばを飲み込んだ。女性はリズムを取りながらさらに鋭いパンチをレスラーの男に繰り出す。バアンという強いパンチの音が部屋中に響き渡る。普通の男性の1.5倍くらいは腕力がありそうだ。あああ、と思わずレスラーの男が音を上げる。頬を押さえ、女性の方を上目遣いに見るが、許される気配はない。どうした?という女性の表情。まだまだリンチは始まったばかりだ。短い黒のスカートの下から、水色のショーツがチラリと顔をのぞかせる。さらに鋭いパンチ。男は、アツウーと思わず声を上げる。そして何度も顔に手を当てて、マスクの下で出血をしていないか確かめる。容赦のないパンチはさらに続く。このまま殴られ続けると、男は脳しんとうを起こすかもしれない。いや脳を損傷するのではないだろうか。そんなことは意に介さずといった一段と重いパンチが男の頬を捉える。思わずその場にしゃがみ込む。試合ならダウンだ。立ち上がったところをもう一度同じくらいの強さのパンチが襲う。男はその場に倒れ込む。仰向けに倒れ、口から泡を吹いている。「次、オマエね」。そういうと女性は私の顔を見た。私は思わずその場で失禁し、必至で女性のブーツに舌を這わせて許しを請う。