
かつて男たちが闊歩していた街は、今や「女性党」の象徴である、天を突くような壮麗な塔によって支配されていた。街の至る所には、美しくも冷徹な女性党首の肖像画が掲げられ、その瞳は常に民を見下ろしている。かつての家父長制の残滓は木っ端微塵に砕け散り、今や男たちは、この美しき女王国において、最下層の存在へと成り下がっていた。
街を行き交う男たちは、一様に俯き、声を潜めていた。彼らの顔からはかつての威厳は消え失せ、代わりに、いつ「不敬」の罪で捕らえられるかという、怯えと焦燥が色濃く刻まれている。些細な「不敬」――列の乱れ、掃除の不備、いい加減な挨拶――それだけで、男たちは収容所へと堕とされる。かつての友人、恩師、父親…かつて尊敬を集めていた男たちが、次々と姿を消していく。そして、一度収容所の鉄格子の向こうへと消えた者が、二度と元の姿で戻ってくることはなかった。
収容所は、男たちにとっての地獄だった。そこを支配するのは、嗜虐に飢えた若き女性看守たち。彼女たちは、男たちの尊厳を粉砕し、彼らの悲鳴を聞くことに、至上の喜びを感じていた。「教育」という名の蹂躙、「指導」という名の虐待。それは、男たちを精神的に、そして肉体的に完全に破壊するための儀式だった。
収容所の深く暗い闇の中で、男たちは若き女性看守たちの絶対的な隷属下に置かれる。彼らが彼女たちの前に立つ時、待っているのは跪き、その黒革のブーツの足元で、自らの不敬を骨の髄まで後悔することだけだった。年嵩の男であっても、彼女たちの手加減はない。かつての恩師が、かつての実兄が、あるいは実の父親が、若き女性看守たちの拳や鞭によって、無慈悲に蹂躙されていく。肉親の情すら棄却し、尊厳を粉砕する瞬間にこそ、彼女たちは至上の倒錯的な快感に浸るのだ。この檻に、血の繋がりという救いなど存在しない。
夜になれば、彼女たちの旺盛な好奇心は、夜の独房で更なる深淵へと向かう。気に入った若い男囚を跨ぎ、騎上位で蹂躙するのは序の口だ。老囚たちとて安堵する暇などない。今や彼女たちの間では、模造の凶器を操り「男役」として背後から貫く、倒錯した遊戯が流行している。男たちは、夜明けまで続く彼女たちの蹂躙に、ただ静かに震え続けるしかない。安息の地などどこにもない。
かつて男として守ってきた矜恃、異論、抵抗…それらは、苛烈な蹂躙の果てに、とうに消え失せた。今や彼らは「女性こそが支配者にふさわしい」と唱和し、その顔色を窺うことに心血を注ぐ。気まぐれな処刑を免れるため、必死に媚びへつらう無様な姿。そこには、かつての「男」としての面影は、もはや見る影もない。
この美しきディストピアに、救いなど存在しない。男たちはただ、彼女たちの足元で這いつくばり、その気まぐれな支配に身を委ねるしかない。女王国は、男たちの悲鳴の上に、今日も美しく聳え立っている。