「どうして、オマエはそんなにとろいの?」
女装を強いた夫に皿洗いを命じ、徹底的に指導する妻。
半年前に長年勤めいていた会社を解雇された夫は、一回り年下の妻(証券会社幹部)のいいなりである。
彼女に逆らえば、小遣いをストップされ、大好きな間食のクッキーさえ食べられなくなる。
「ごめんなさい、すみません……」
夫が泣きべそをかき、頭を下げれば下げるほど、妻の嗜虐心が頭をもたげてくる。
「最初からやり直せ!」
すでに洗い終わったお皿は、彼女の気分次第で、何回でも洗い直しをさせられる。
夫が少しでも不満げな態度でも見せようものなら、ブーツを履いた脚が平気で頭に飛んでくる。
一度はそれが鼻の下にまともに直撃したことがあり、前歯を四本、一気に彼は失った。
そのときにいった妻の言葉は、「歯がない方が、クンニリングスには、いいんじゃないの?」。
その晩すぐに、二時間を越える下半身奉仕を命じられ、彼は本当にそれを実行させられた。
舌の動きが少しでも止まれば、ベッドの脇に置かれた鞭が容赦なく彼の背中に放たれる。
「一生懸命やりますので、どうかご勘弁下さいませ……」
彼は全力をつくしているようだが、妻が思うにはまだまだ必死さが足りないようである。