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S女小説 鬼女教官「地獄の研修」

S女小説 鬼女教官「地獄の研修」を電子書籍として出版しました。

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内容紹介

鬼の女性教官たちが、”ぬるい”男性会社員を徹底的にビジネス指導調教する。

女性ばかりの会社で働く37歳の牧田純一は、女性上司たちに「ビジネス研修」を受けることを命じられる。スキルが改善されなければ、クビにするしかないと判断されたからだった。ところが彼が参加を強要された「研修」は通常のビジネス研修プログラムではなかった。それは女性上位企業で働かざるを得ない男たちのためのいわゆる「地獄の研修」だった。女性に使われる道具として、またストレス解消の対象として、男たちは徹底的に、虐待され、陵辱を受ける。

第一章 地獄行きチケット
第二章 女軍曹の恫喝
第三章 屈辱の味
第四章 鬼女の標的
第五章 寒空の見せしめ
第六章 天使の拷問

本文サンプル

第一章 地獄行きチケット

☆ 1

「もう、辞めてもらってもいいですか」
三十三歳の女性専務にそう言われ牧田純一は彼女の顔を見る。冗談ではないかと確かめたかった。しかし、西島直子の端正な面立ちに笑みはなかった。
「申し訳ないですけど、うちもそんなに余裕がないので」
確かにこの小規模な会社で営業次長という名の椅子に座りつづけるには、牧田純一の仕事ぶりや成績は心許ないものだった。買収元からの転職だからという甘えがあった。まさかクビを宣告されることなど予想もしていなかったのだ。彼女の口ぶりなら、親会社の取締役にはすでに了承を得ているのであろう。専務の母親でこの会社の社長は、親会社の取締役と愛人関係にあるというのはもっぱらの噂だ。
「あ、あの……西島専務。役職を解いてもらってもかまいませんから、なんとかもう少し置いていただけないでしょうか」
三十七歳の牧田純一は、そう願い出るのが精一杯だった。この年齢で路頭に迷うのだけは避けたい。仕事ぶりに見合わない給料を払いたくないなら、ヒラでもいいから置いてもらいたい。専務室の電話が鳴る。内線呼び出しだ。西島直子は打ち合わせソファを立って受話器をとる。「はい」と返事をして、椅子に腰掛け、外線先と話し始める。
(やはり失敗だったろうか。自分から役職をといてくれなんていったのは……。しかし、もう口に出してしまったものは仕方がない……)
そもそも牧田純一は、親会社では事務職をしていて、営業の仕事は未経験だった。女性だけのチームをまとめ上げるスキルも経験もない。リストラで子会社に回された純一が、このような苦境に陥るのは当然といえば当然だった。五分ほどして、西島直子が純一の前に戻ってきた。
「じゃあ、もう三ヶ月だけ様子を見させてもらいます。役職はなしで、五十嵐亜紀についてください」
「……五十嵐君の部下、ということでしょうか」
これまで部下だった女性が上司になるとは、予想外だった。
「ええ。明日から、さっそく」
「あ……」
「何か不満?」
「いえ……」
「それと、いま気づいたからいうけど、私が電話してる間もただボーッとしてるんじゃなくて、何か調べるとかどこかに電話掛けるとかやったら? その時間だって、給料が出てるんだよ。そういうとこなのよ、あなた」
落ち着いた口調で諭すようにいわれ、それがかえって純一のプライドを傷つけるが、そのような気持ちはおくびにも出さない。
「あ、はい、すみません……気をつけます」
純一はいつもより一段と恭しく、四つ年下の女性専務に頭を下げ、部屋を出て自席へと戻った。

「おはようございます」
次の日、二十八歳の五十嵐亜紀はいつものように、明るい笑顔で純一に声を掛けてきた。
「あ、お、おはよう……ございます」
「牧田さん、よろしくおねがいしますね」
「あ、はい、こちらこそ」
純一は長身で肩幅の広い美女に照れくさそうに挨拶をする。年下女性の下で働くなどもちろん初めてだった。
「牧田さん、とりあえず席を移動してもらえます? 近い方がいいので」
五十嵐亜紀はさっそく最初の命令を純一に下した。仕事ができないことが判明してから、ひとり離れた席に移動させられていたのだが、それを彼女が自分の島に呼び戻した。
「はい」
純一は、荷物を全部移動させると、女性メンバーそれぞれに挨拶をした。社内に男性は彼一人なので、この部署ももちろん全員女性である。純一は、今日から、彼女たちと同じ身分の平社員だ。今年高校を卒業したばかりの女性もいる。部下ではなく同僚だ。
「今日から、五十嵐課長のもとで働かせていただくことになりました牧田です」と冗談っぽくいった。そういう言い方でもしなければやっていられなかった。しかし、女性たちはそれを笑うわけでもなく、純一はなんとなく若い女性たちに侮蔑の眼差しを向けられているのを感じた。

役職がひとを育てると言うが、五十嵐亜紀は営業課長に抜擢されてから、見違えるように変わった。元来の明るい性格に冷静さや明晰さ、鋭さが加わった。チームのメンバーそれぞれに的確な指示を出し、皆の営業成績はもちろん、彼女自身の成績も急速に伸びていった。ただ一つだけ変わらないものがあった。それは牧田純一の成績だった。

☆ 2

「牧田さん、ちょっといいでしょうか」
純一は五十嵐亜紀の部下となって二ヶ月ほど経った火曜日の午後、彼女から、誰もいない会議室に呼ばれた。

「何が問題なんですかね?」
うつむく純一を前にして亜紀がいう。ファイルケースから一枚のプリントを取り出し、彼の前に置く。チーム全員の成績をグラフにした成績表だ。一ヶ所だけ大きく谷間になっているところが彼の数字だった。
「すみません……もう少し頑張りますので」
純一はうつむき、声を絞り出すようにしていった。
「え? いままで頑張ってなかったんですか?」
課長になって成績も給料も上がり、自信を勝ち得た亜紀は、はるか年上の純一にもまったく遠慮のない物言いをするようになっていた。
「いえ……そんなことは……」
「ですよね……いままで、頑張ってきて、それなんだから、一緒じゃないですか? やり方を変えない限り」
「あ……まあ」
まさしく彼女の言う通りだと純一も思った。しかしどうすればいいのか分からなかった。そもそも女性化粧品を男性が売るのには無理があるとも思われた。
「商品の勉強、きっちりやってます? 牧田さんは男なんだから、私たちの倍頑張ってやらないとついてけないですよ」
「はい……」
「そもそも、私や周りの女の子たちにまったく質問しないですけど……それって何か理由があるんですか? 分からなかったらするでしょ、普通」
「いえ、あの……なんか、ちょっと抵抗があるのかもしれません……」
一方的に言われ続けたせいか、純一は少し不満げな口ぶりでそういった。しかし、それを亜紀は見逃さなかった。
「牧田さん、それですよ。そういうところ。男だから、女性に頭を下げてものを聞けないみたいなのがまだあるんじゃないですか?」
ノックの音がする。
「五十嵐課長、お電話です」
「はい」
純一を待たせ、席を立つ。

電話から戻ってきた五十嵐亜紀は、さらに三十分ほど純一に説教を続けた。
「とにかく、今日私が話したことを頭に置いて、この一ヶ月頑張ってみて下さい」
「はい……」
九つも年下の女性上司にこってりと絞られ、純一は屈辱にまみれて自席に戻った。

一ヶ月後、専務室に純一は呼び出された。ソファに座るよう言われる。目の前には専務の西島直子、その隣には営業課長に昇格した五十嵐亜紀が座っている。
「牧田さん、やっぱりあなたはうちの会社じゃちょっと難しいんじゃないかって思ってるの。今のままでは」
直子の口から、純一が予想した通りの言葉が投げかけられる。亜紀に注意され、多少努力したつもりだったが、営業成績の結果は彼女たちを満足させるには至らなかった。
「はあ……」
才気あふれる女性二人に見据えられ、純一はすっかり沈み込んでいた。今後の彼の運命は彼女たちが握っている。
「やる気はあるの?」
直子のその質問にかすかな希望を見いだし、純一は顔を上げる。
「あ、はいそれはもう……」
「五十嵐とも相談したんだけどさ、あなた結局、女性の下で働くってことが理解できてないんじゃないかって……」
「は、はい……」
「正直言うと、もうほとんど諦めてたんだけど、私も、五十嵐も……」
「はいっ」
純一は背筋を伸ばし、女性専務の目を見て続く言葉を待った。
「もしこの会社でもう少し頑張る気があるんだったら、研修を受けて欲しいの。私の高校時代の同級生が教官やってるんだけど」

☆ 3

二週間後、純一は西島直子専務と五十嵐亜紀課長を後部座席に乗せた社用車を運転して山奥の研修施設にやってきた。女性二人も幹部用の研修プログラムを受講するらしい。車を駐車場に駐め、後ろに回ってトランクを開け、女性たちの荷物を取り出す。純一は運転席に戻り、助手席においてあった自分の荷物を取って、車の鍵を閉める。女性たちが地面に置かれた自分の荷物を前に腕組みをしている。
「私たちが自分で持って行くのね? この荷物」
専務が咎めるような目をして言う。
「地面に置いちゃうんだ」
五十嵐亜紀が、やれやれという風にバッグを取り上げ、底についた埃を払う。
「す、すみません……」
純一はとりあえず謝るものの、まさか荷物持ちをやれというんだろうか、という気持ちはぬぐえない。結局、女性たちは自分たちの荷物を手にしてさっさと歩き出す。
「すみません、ホントに」
純一は二人の後を追いながら、もう一度謝る。
「研修が終わる頃に、その横着が直ることを望んでるわ」
専務が純一の方を振り返らずにいう。
(横着って……そんな……女の鞄持ちをするために、働いてるんじゃないんだけど……)
男は決して彼女たちの前で口にすることのない本心を胸の内でつぶやく。グラウンド脇の通路を通り、正面の建物の玄関から中に入ると、「左手の事務室で受付中」と正面の柱に貼り出されてあった。
「あなたはそっちね」
西島直子は純一にそういうと五十嵐亜紀を連れて右の廊下へ歩いて行った。教官をしている同級生を訪ねていったのだろうか。

純一は、靴をスリッパに履き替え、事務室の戸を引いて入る。すぐに若い女性が現れた。まだ二十代前半だろうか。何と愛くるしい顔をしているのだろうと純一は思った。ショートヘアの整った面立ちには、あどけなさと意思の強さが同居していた。純一は、一目惚れしてしまった。女性は、細いストライプが入った紺のベストとスカート、薄いブルーのシャツにスカーフリボン、いわゆるOLの事務服を身につけている。
「研修ですか?」
「あ、はい……明日からの牧田です」
「牧田さん、ええっと、牧田純一さんですね……はい、伺ってます」
胸のネームプレートに益岡麻由子と書かれた女性ははきはきとした口調で話す。その声がしおれかけていた純一の心に張りを戻してくれた。
「こちらへどうぞ」
二十三歳の益岡麻由子は、書類を持って、脇にあるパーティションで区切られたテーブルのひとつへ純一を案内した。
「これに記入をお願いします」
純一は名前や生年月日、住所などを指示通りに書いていった。ものの数分で受付は終わり、スケジュール表やテキストを渡される。事務所を出て、トイレや売店、食堂の場所を教えてもらい、上階の研修室に案内される。縦に長い部屋で、広さは学校の教室くらいある。前の半分には教壇があり、机と椅子が並べられている。そして後ろ半分には、ややクッション性のある大きな赤いマットが敷かれ、五組の寝具が畳んだ状態で置かれていた。マットの外までは土足やスリッパでいいようだ。この部屋で、研修も寝泊まりもするのだという。研修生は五名いるようで、どうやら純一は一番乗りのようだった。
「夕食は、十七時から十九時までの間にとってください」
「はい」
「じゃあ、明日から頑張って下さいね」
益岡麻由子は可憐な笑顔を純一に残して、事務室へ戻っていった。純一は腰を下ろすと、畳んだままの寝具に頭をもたれ、長距離運転の疲れもあって、うとうととし始めた。

純一が午睡から目覚めたら、他の四人の研修生も全員揃っていた。お互いに名前の自己紹介だけすると、夕方六時過ぎ、揃って一階の食堂へ向かった。
食堂へ入ると肉の焼けたいい香りが漂ってきた。入り口に近いところのテーブルに、六、七人ほどの女性グループが談笑しながら食事をとっていた。純一たちに気づいた何人かがチラチラと眼差しを向ける。純一の女性上司たちはまだきていないようだった。食事はバイキング形式で、ハンバーグやサラダや揚げ物など、洋食を中心とした惣菜が所狭しと並んでいる。純一がトレーを持って配膳口に向かうと、厨房の奥からコック服の男性がやってきて、「すみません。こちらは女性専用で、男性はあちらになります」と奥の配膳口を指さし、自分も内側からそちらへ向かった。
男五人は、ひなびた旅館の朝食のような焼魚定食を受け取ると、テーブルに固まって座り、食事を始めた。
「ビール飲んでいいんですかね」と誰かがいったので、純一が厨房内のコックに確認すると、研修前ならいいといわれたので、酒の飲めない二人以外は壁際の自販機で缶ビールを購入した。

☆ 4

翌朝八時、目覚めた研修生たちは自分たちで寝床を畳んで収納し、研修服へ着替え、食堂へ向かう。
「なんかこれ、囚人服みたいですね」
一番若い二十七歳の高田が純一の後ろでいうので、彼も笑って同感だとうなずいた。やや青みがかったグレーの上下作業着は、まさしく罰せられる人間が着るような陰鬱さを持った衣装だった。
和洋の朝食がバイキング形式で準備され、いい匂いを漂わせているが、それらはすべて女性研修生のためのものである。それらのコーナーを通り過ぎて、男たちは男性用のカウンターでコップ一杯の野菜ジュースを受け取ると席について飲み始める。入り口に近い女性エリアでは、女性研修生たちが、談笑しながらホテル並みの贅沢な朝食を楽しんでいる。彼女たちは赤と白のカラフルで上等なジャージを身につけている。
「ちょっとこの差はあんまりじゃないですかね」
禿げで小太りの生駒という四十九歳の男が言う。
「まあ、あちらは企業の幹部候補ですから」と髭の遠山があきらめ顔で、赤黒い液体の入ったグラスを飲み干す。彼は五十四歳だ。
「ダイエットだとでも思いましょうか」
生駒がそういうと向かいに座った六十二歳になる坊主頭の小宮が鼻で笑うようにした。二十七歳の高田はニキビ肌の赤ら顔で黙っている。一番年長の小宮と一番若い高田が眼鏡を掛けている。
「おはようございまあす」
受付をしてくれた益岡麻由子が男たちのテーブルにやってきた。溌剌とした笑顔と声に牧田純一はときめいた。
「おはようございます」
男たちはバラバラのきごちない挨拶を女性に返した。
「今日から皆さんのマネージャーを務めさせていただきます、益岡です。改めてよろしくお願いします」
男たちは照れるようなにやけるような笑みを浮かべながら、彼女の方へ頭を下げる。
「研修の途中で、何か困ったことなどあったら、遠慮なく私にご相談くださいね」

八時半に男たちは指示通り研修室の机につく。研修は九時からだが、そうするようにとのことだった。机は教卓の前に三席×二列の六つあり、左前に牧田純一、前の真ん中に小太りの生駒、右前には髭の遠山、左後ろに坊主頭の小宮、その右で二列目中央には赤ら顔の高田が座っている。その右は空席だ。
「なんで、こんなに早くから待ってないといけないのかな」
生駒が左の席の純一を見ていう。
「ですよね」
純一も同感だ。彼は左の窓の外を見やる。どんよりとした曇り空の下に山の稜線がかすかに見える。窓際に沿ってさらに机が二つ置かれている。研修生の机の島とは独立した配置だ。誰かが座るのだろうか。廊下の足音が近づいて部屋の戸がガラリと開けられる。
「揃ってますか」
マネージャーの益岡麻由子が顔をのぞかせる。それから、純一の方に歩いてきて、「牧田さん、お願いがあるんですけど」
「あ、はい……」
純一は緊張して彼女を見る。
「先生が入室されたら、起立、気をつけ、礼をやってもらっていいですか?」
「あ、級長さんみたいな……」
「うん、そうです」
麻由子が笑う。なんというチャーミングな笑顔なんだろう。
「わ、わかりました」
「あ、ちょっと」
生駒が手を挙げる。
「はい」
生駒の方を向いた麻由子の笑顔がやや緊張の面持ちに変わる。
「なんで、こんなに早くから座ってなくちゃいけないの?」
生駒が怒気を含んだ調子で彼女にいう。
「あ、ごめんなさい……それは、決まりなので……」
麻由子は口の前で手のひらをあわせて、少し頭を下げる。
「決まりっていっても、ちょっと、ね」
その仕草が、あまりにもけなげで生駒は勢いをそがれたようにして、純一の方を見る。
「うん、生駒さん、でも、やっぱり決まりみたいだし、彼女には、その、関係ないっていうか、そういわれても、ちょっと困るんじゃないですか」
純一はつい麻由子のことを思いやってそういう。
「まあ、そりゃそうか……わかりました、あとで先生の方に聞いてみます」
「ごめんなさい。あの、研修開始までまだ時間があるので、テキストの方にでも目を通しておいてください……じゃあ、皆さん研修頑張って……」
麻由子は申し訳なさそうにしてその場を立ち去った。純一は基本的なビジネスマナーについて書かれたテキストをぱらぱらとめくるが、中を読む気にはなれなかった。他のメンバーもどうやら同じようだった。

ようやく九時になり、カツカツとヒールの足音が近づいてきて、戸がガラリと開けられる。モスグリーンの上下スーツにネクタイをした女性が入ってくる。自衛隊の女性将校のような雰囲気だ。長いストレートの黒髪が印象的な美女である。研修生たちに緊張が走る。純一が号令を掛け、皆が立ち上がり、礼をして着席する。
「本日から一週間、皆さんの教官を務めさせていただく、主任の中田です。よろしくお願いします」
三十三歳の中田由紀恵は、うだつの上がらない男たちを見渡していった。
「じゃあ、さっそくですが、自己紹介から初めていただきましょうか。あなたから」
教官に向かって、左最前列に座っている純一を指名した。彼は立ち上がって、「牧田純一と申します」といい、所属している会社やいまの仕事のことなどについて簡単に話した。
「あと、決意表明をお願いします」
純一は入所時に書かされたアンケートの内容を思い出して、ほぼその通りにいった。
「はい、じゃあ次の方……隣のあなた」
純一に続いてそれぞれが同じように簡単な自己紹介と差し障りのない決意表明を述べた。

「ほとんどの方が会社に貢献するという目標を掲げていましたが、この研修の目標は実はそこではありません」
中田由紀恵は、のっけから自信に満ちた表情と声で言う。
「今日ここに集まってもらった皆さんに共通していることがあります。分かりますか? 牧田さん」
「あ、はい」
「立って……いいですか、私が発言するよういったときは、起立して答えて下さい」
三十三歳の女性教官が、四つ年上の男にそうはっきり指示する。
「は、い……」
純一はその場に立つ。室内に緊張感が走る。
「じょ、女性の下で働いている、ということでしょうか……」
「ですね。そこのところをぼかしてもしょうがありませんから、はっきりといいますけど、皆さんは今現在女性に使われている立場です。間違いないでしょうか」
そこで言葉を切って、弱々しい男たちを見渡す。誰一人その強い視線に耐え続ける意思を持った者はいなかった。
「間違いありませんか?」
もう一度、三十三歳の美女に、張りのある声でそう言われ、ようやく男たちは返事を要求されていることに気づく。皆「はい」と小さな声を出す。
「声が小さいですね……もう一度訊きます。間違いないですか?」
教室に響き渡る声を中田由紀恵は出す。五人の男たちは圧倒されて、「はいっ」と声を揃える。
「あの……私、これから一週間、かなり皆さんに意地の悪いこといったり、ときには傷つくこともいうかもしれませんが、覚悟しておいてくださいね」
何人かがそれにも返事をし、残りの者も慌てて続く。
「ただそれも皆さんのためを思ってのことですから、そこはご理解下さい。皆さんを今よりいい状況に導くためです。そもそも、皆さんどうして今ここにいるのか自覚はありますか。自分から進んでここに来られた方はおそらくいませんよね。皆さん、女性上司や会社の責任者の方からいわれて来ているはずです。そうじゃないって人、いたら手を挙げてください」
誰も挙手はしない。
「ですよね。じゃあ、皆さんの女性上司が、どういう思いで、皆さんをここに送り込んだか、わかる人」
皆、無反応である。
「わからないかしら。じゃあ、あなた」
純一の隣の生駒を指さす。四十九歳の小太り禿げだ。
「あ、はい……男女が協力して、より会社に貢献できるようにするためだと思います……」
「どう? 皆さん、それで正解?」
誰も何も言わない。
「あそう。皆いまの意見に同感なんだね……だけどそれは、きれいごとですよね。そもそもその男女は並列に置かれる立場じゃないでしょ。どうなの? その隣」
五十四歳、髭の遠山が指さされた。
「あ、はい……やはり、上に立つ女性が一緒に仕事をやりにくいと思ってるから、ここに我々は送り込まれているんだと思います」
「うん、そうだね。だいぶ近づいた。だけど、もっと率直にいいますね。『使えない』の、みなさんは……今のままじゃ」
そういって、また中田由紀恵は、五人の男性を強い視線で見渡す。反論する意思を持つ者がひとりもいないことを確かめるとあえて、「異論がある人は?」と挑発した。うつむく男たちを見て、心の中で笑みを浮かべる。
「悔しいですか? だったら、ここを卒業するまでに、女性から見て『使える』男性になってください。分かりましたか?」
「はい」
男たちは声を震わせて返事をする。
「会社に貢献できるのは女性だけなの。そこを思い上がらないでちょうだいね。女性が会社に貢献できるように支えるのが、あなたたち男性の役割ね。じゃあ、決意表明、やり直しましょうか。牧田さんから」
「あ、はい」
純一は立ち上がる。
「会社に貢献する女性を支え、女性の皆さんにきちんと使っていただけるよう、頑張ります……」
純一はそういいながら情けなくなってきたが、「うん、そういうことだね。頑張って」と美しい笑みを向けられると、この女性に黙って従おうという気にもなった。残りの男性たちも、半ば強制的に女性に盲従する意思を表明させられた。
「あ、あの……ちょっといいでしょうか?」
純一の隣の生駒が控えめに手を挙げて言う。
「何? 立ちなさい」
「あ、はい……あの……三十分も前からここに座っているよう言われたんですが、それって……」
「不満?」
「いえ……」
中田由紀恵に鋭い目でにらまれ、生駒はたじたじになる。
「それも訓練」
「あ、はい……」
「女性の上司やクライアントに一時間二時間待たされることなんて、これからいくらでも出てくるんだから、それをじっと耐えられるかってこと。三十分くらいで文句言ってどうするの?」
「あ……はい……分かりました」
生駒はまだ何か言いたそうだったが、それを飲み込んで着席した。
「生駒さん、あなた、警告しとくわ。その態度。今日までだからね。明日から本格的な訓練に入ります。私のサブで厳しい教官がつきますから、そういう反抗的なのは一切許されません。気をつけておいてください」
「はい」
生駒はうつむいて着席した。

「じゃあ、いいですか。今日は、企業で働く従業員としての基本的な心構えやマナーを勉強していきます。テキストを開いて下さい……」
純一から順番にテキストを読まされ、区切りのいいところで、中田由紀恵が説明を挟み、質問を受けるが、純一を含め質問をする者はひとりもいなかった。
「質問ないですか? そんな消極的な態度じゃ、明日以降思いやられるわよ」
中田由紀恵は長い黒髪をかき上げて言うが、それでも室内はしんとしていた。
「じゃあ、午前中はここまでとします。テキストの残りは各自学習しておいてください。授業ではもうやりませんので……」
そういって、由紀恵は純一に目配せをする。「起立!」と号令を掛け、皆で立ち上がり、礼をする。
「ありがとうございました」

☆ 5

昼休み、純一たちは食堂でスープだけの昼食をとる。研修中、男性は断食メニューとなっているのだ。
「さすがに、つらいですね。スープだけってのは」
純一がそういうと、「まあ、ダイエットと思えばいいんじゃない?」と生駒が強がって言う。
「どうせ、一週間だしね」
髭の遠山が言うと、赤ら顔の高田が、「一週間って結構長くないっすか」
「確かに、短くはないよね」と純一が言うと、坊主頭の長老小宮が笑ってうなずく。
「でも、いきなりかまされちゃったな。美人先生に」と生駒。皆がうなずく。彼女の厳しさと美しさが男たちの胸に強く刻み込まれていた。
「今日みたいな感じで一週間なら、大丈夫ですね」
高田がいうと、「でも明日から、厳しくなるっていってたじゃない」と純一。
「もうひとりの先生も、美人だといいんだけどな」と生駒が品のない笑みを浮かべて言う。
「いい匂いだな」
女性用エリアの方から、パスタ料理のいい香りが漂ってくる。
「この差別はほとんど拷問ですね」
「ほんと、笑っちゃいたくなるよな……」
女性研修生たちとの待遇の差が、昨日会ったばかりの男たちに一体感をもたらしつつあった。
「ここにいたら余計お腹が空きそうだから、戻ろうか」
男たちは研修室に引き上げることにした。純一はひとり、途中でトイレに寄ったが、そのとき女子トイレから出てきたマネージャーの益岡麻由子と出会い頭になった。
「ああっ、牧田さん……あの、さきほどは、ありがとうございました……」
「えっ?」
一瞬何のことかと純一は思ったが、おそらく、生駒が文句を言ったときにかばってあげたことかと思い起こした。
「あ、いえ……別に……」
「頑張ってくださいね。応援してますから」
「あ、ありがとう……ございます……」
ペコリと頭を下げて去って行く麻由子の後姿を見ながら、胸が高鳴るのを感じた。こんな気持ちを味わったのは、学生の頃以来だ。

十三時少し前に、純一たちはグラウンドに集合した。
「結構寒いですね」
純一が言うと、生駒が「なあに、これから走れば、暖かくなるさ」
「どこまで走らされるんですかね」
「さあ」
「運動なんて日頃全然やってないから……大丈夫かなあ」
「僕もですよ」
男たちが寒風に手を揉み足踏みしながら雑談しているところへ、女性教官たちがやってきた。純一が腕時計を見ると、ちょうど十三時だ。
朝と同じくモスグリーンのスーツを着た主任教官の中田由紀恵とトレーナー姿の益岡麻由子だった。二人ともウィンドブレーカーを羽織り、麻由子は自転車を押してきた。
「はい、じゃあ、横一列にきちんと整列」
中田由紀恵にそう指示され、皆が戸惑いながら横に並ぶ。こんなことをさせられるのも学生以来だと純一は思った。おそらく皆そうだろう。
「点呼を取ります。大きな声で返事をしてください」
由紀恵に名前を呼ばれて、皆、それなりに声を出して返事をする。
「はい……返事はもっと大きくね。明日からはもっと厳しいですよ」
そういわれて、皆苦笑いをする。
「まずラジオ体操をやります」
由紀恵が電話で本部に要請すると、ひさし付きの鉄塔に設置されたスピーカーからラジオ体操の曲が流れ始めた。益岡麻由子がウィンドブレーカーを脱ぎ、皆の前で体を動かす。男たちはそれを見ながら、ラジオ体操の動きを思い出し、すっかり凝り固まった体をほぐす。

S女小説 鬼女教官「地獄の研修」

妄想ショット

夫のしくじりを容赦しない鬼妻

333

「も、申し訳ございません」

必死で謝る夫に妻は容赦の無い平手打ちを浴びせる。

「タバコは切らすなっていってあるよね」

「は、はい……うっかり買い忘れてしまいました。申し訳ありません……」

「オマエのそのうっかりはいつになったら直るの?」

気が収まらない妻は、夫の頬を三十分近く連続して打ちまくる。

口の中が切れ、鼻骨が折れようが、かまわない。

このバカ亭主は、職を持たない能なしだから、体裁をいまさら気にする必要も無い。

私の気分で殴りたいだけ殴り、気が晴れるまで罵倒する。

「ど、どうか、もう……このくらいで、お許しくださいませ……」

「オマエみたいなバカは、死ななきゃ分からないのよ。いっそ殴り殺してあげようか?」

「ど、どうか、命だけはお助けくださいませ……」

「今度、タバコを買い忘れたりしたら、これくらいじゃ済まさないわよ」

「は、はい……承知いたしました。マダム……」

「顔の血を拭いて、服を脱いで素っ裸になって、私のブーツを舐めなさい」

「はいっ、あ、ありがとうございます」

「せっかく与えてもらったチャンスを無駄にするんじゃないわよ。私がいいというまで舐め続けなさい。この馬鹿犬が」

「は、はい……かしこまりました……」

「仕上がりが私の気に召さなかったら、オマエのその生白い背中を鞭で血だらけにしてあげるわ」

WS001929

My Sadistic Girlfriend sado-ladies.com

妄想ショット

血まみれのオマエを想像すると、下半身が火照ってくるわ

WS001921

「奴隷!」

乗馬から戻ってきた妻は、夫をそう呼びつける。

「外で私のブーツがさんざん、砂埃を被ってきたから、それを全部舐め上げなさい」

妻は夫に命令する。

夫は屈辱に耐えながら、命令に従う。

すべては、裏切りの罰である。

夫は仕事先で知り合ったとある女性に、メールで告白された。

それを断らずに、「食事だけなら」とつきあおうとした返事を、妻に見られてしまった。

妻はすかさず、離婚を宣告した。

美貌と代々受け継いだ莫大な財産を持つ彼女には、次の夫など容易に見つかる。

そもそも、彼女自身夫以外にセックスフレンドを現在進行形で三人も抱えているのだ。

自身の浮気は自由だが、夫の移り気は許せない。

そもそも身分からして違うのだ。

夫は三日間ずっと詫び続けた。

彼女が出した答えは、「私の奴隷として一生過ごすならば、この家においてやってもよい」だった。

彼はさんざん迷ったあげく、その条件を飲むことにした。

それほどに妻の美貌と財産は魅力的だった。

さっそく、彼女は夫を丸裸にし、首輪を嵌めた。

「私と二人きりでいる間はずっとそうしていなさい」

「はい」

「私のことはマダムと呼びなさい。それから私には最上級の敬語を使うこと」

「は、はい……かしこまりましたマダム」

ところで、妻は、いまこれから、夫のブーツ舐めの出来不出来にかかわらず、彼を三十発の鞭打ち刑に処すつもりでいる。

そのための一本鞭は、ソファの裏側に隠してあるし、一番奥の倉庫部屋には専用の磔を先週工事業者に設置させたばかりである。

夫の白く柔らかい皮膚が血だらけになることを想像し、妻は下半身を熱く湿らせている。

WS001922

 

妄想ショット

オマエは夫ではなく、犬以下のクズ奴隷だわ

WS001919

行きつけのバーに、その日初めて妻はペットを連れてきた。

ペットとはすなわち、昨年結婚した夫である。

結婚して半年後に妻は夫のM性を見抜き、奴隷として使うことにした。

行きつけのバーは、オーナーの女性がS女であることから、いつしかそういった趣向を持つ女性ばかりが集まるようになった。

彼女たちのほとんどが、夫や恋人を奴隷として所有していた。

「さて、今日はオマエの芸を皆に見せてあげるわ」

妻は夫に、数人の女性客が見ている前で、犬のようにチンチンすることを命じた。

夫は沈黙したままである。

いくらM性の持ち主だからと言って、人前で、ましてや若い美女たちの前で、いきなりそのようなことができるはずがない。

「ど、どうか……お許しください」

「犬のくせに、なぜオマエは人間の言葉をしゃべるの? どうやらオマエは私に恥をかかせたいみたいね」

妻はバーの女主人に許可をもらって、オブジェとして壁に掛けてあった一本鞭を取ると、他の女性たちが見ている前で、二十歳も年上の夫を容赦なく打ち据えた。

「あううううっ、ひいいっ、お許しくださいませ、マダム」

背中を血だらけにした夫が若妻に哀願する。

「この泥だらけの靴底をオマエの舌できれいに舐め清めるのならば許してあげるわ」

そういって、ブーツの靴底を夫の目の前に差し出す。

彼は涙目になりながらも、妻の暴力に恐怖を感じて恐る恐る舌を差し出す。

「この旦那さん、奥さんが履いてる靴を舐めてるわ」

「みじめだわね」

「人間のくずね」

「クズじゃないわ犬でしょ」

「犬の芸もできないんだから犬以下じゃない」

「そう、オマエは犬以下のクズ奴隷でしょ?」

「はい……」

「自分の口でそういいなさいよ」

「はい、マダム、私は犬以下のクズ奴隷です。ブーツをきれいに舐めて差し上げますので、これ以上の暴力はどうかご容赦くださいませ……」

「よほど、私が怖いみたいね。ついでにここにいる女性全員の靴を舐めて差し上げなさい」

「は、はい……かしこまりました」

かくして男にとって長い夜が始まった。

WS001915

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妄想ショット

いくらポンコツでも、灰皿くらいならできるでしょ

WS001904

仕事のできない男性上司は、落ちぶれに落ちぶれ、元部下である女性たちの灰皿にまで成り下がった。

「電話もできない、メールも打てない、コピーもとれないじゃ、オマエ本当に使い道がないわね」

自分が面接して入社させた女性にそういわれたときは男性もさすがにショックだった。

「何この灰皿? きれいに洗ったの?」

「灰皿もきれいにケアできないんだったらさ、オマエの口を代わりに使おうか?」

「ど、どうかお許し下さい……」

「だめ。断るんだったら、クビにするけど……どうする?」

もはや彼の人事権は彼女の手中にあった。

「わ、わかりました。ただ……他の女子社員様方に見られては恥ずかしいので、どうかマスクをすることだけはお許し下さい」

「OK、わかった。だけど、オマエが条件を出すんなら、私たちにも命令を追加する権利があるわ」

「は、はい……」

「裸になりなさい」

「そ、そんな……」

「私からもひとつね。首輪をつけな」

彼女の同僚も付け加える。彼女もかつては彼の部下だった。

「オマエが、言い出したんだからね、やってもらうわよ」

かくして、元管理職の男性は、オフィスのテラスに設置された休憩所で、拷問に近い辱めを受けるのであった。

「あら、いい灰皿ですね」

今年入社したばかりの好奇心旺盛な女子社員たちが、集まってくる。

「あなたたちも使いなさい」

「じゃあ、遠慮無く失礼しますっ」

超女性上位のいまどきの会社では、なんの問題もない日常的な光景であった。

WS001903

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懺悔する夫をさらに執拗に殴り続ける妻

WS001897

夫の頬に激しい殴打を繰り返す妻。

理由は、彼がひとりでカード占いを楽しんでいたから。

妻が夫を奴隷化して半年がたつ。

彼女の奴隷となった以上、彼にプライベートな時間はもはや存在しない。それを妻は厳しく追及する。

「オマエは、常に私に仕えるために待機していなければならないの。すべての時間を私に捧げる必要があるわ。違う?」

「はい、ご主人様の仰るとおりです」

「自分の口でそう言いなさい」

「私の時間はすべて、ご主人様のためにあります。自分の楽しみのためにカード占いなどして申し訳ございませんでした。今後一切そのような勝手な行動はいたしませんので、今回ばかりはお許し下さいませ」

妻は、懺悔の言葉を並べる夫の顔をさらに執拗に殴りつける。

「オマエの反省の気持ちをもっと態度で示しなさい」

そういって、彼女はつま先の尖ったブーツを夫の顔の前に差し出す。

夫は屈辱と恐怖に震えながら、舌先を妻のブーツのつま先に近づける。

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夫に馬乗りになり顔面を連続殴打する妻

WS001892

妻はグローブを嵌めるなり、無防備の夫の顔面に強烈なパンチを食らわす。そして高らかに笑う。

手加減はまったくない。

今日から、夫は長い有給休暇だからだ。

妻は、親友に優秀な開業外科医がいることを嬉しく思う。

案の定、夫は一発のパンチで鼻と口から両方同時にどす黒い血を垂れ流している。

こんな酷い目に遭わせられながら、彼は抗議することはおろか、彼女の目をまともに見ることすらできない。

日々の凄まじい暴力で涙はとうに涸れ果てている。

妻は夫の流す血に興奮して彼を押し倒し、馬乗りになる。

肩から腕ごと跨いで彼の体から自由を奪い、渾身の力を込めて、さらに顔面を打ち下ろす。

右、左、右……、返り血を浴びても、妻は気にしないどころかむしろ興奮を増す。

打たれる度に、ああっ、ああっ、と声を上げる夫。

「殴り殺してやるよ、オマエみたいな能なしは……」

ああっ、あああっ……夫の悲鳴が、次第に、小さく、かすれていく。

 

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小説出版

S女小説「ハイスクールドミナ」

女性上位小説「ハイスクールドミナ」を電子書籍として出版しました。

School

内容紹介

リストラで私立女子高に転任してきた男性教師、忠(ただし)。そのミッション系女子高は、理事長、校長はじめ、女系一族が支配する女尊男卑的な学校で、彼の上司には校長の娘、彼が受け持つクラスには理事長の娘がいた。
大柄でサディスティックな女性たちが貧弱な中年男を虐待・陵辱するストーリー。

第一章 女子高就任
第二章 羞恥カラオケ
第三章 バレーボール虐め
第四章 性教育をもう一度
第五章 黒革とセーラー服
第六章 ブーツ登校
第七章 性奴隷教室

本文サンプル

第一章 女子高就任

☆ 一

「失礼します」
関根忠は、緊張の面持ちで理事長室の扉を開く。理事長の須藤真紀子が執務机を立ち応接ソファへ向かう。
「どうぞ」
自分の前に座るよう関根忠に促す。二人は四〇歳の同い年だ。忠はそう聞いている。須藤真紀子はモスグリーンのスーツを上品に着こなした美人で、年齢よりいくぶん若く見えた。
「下内さんのご親戚なんですって?」
「あ、はい、いとこになります」
関根忠のいとこの下内孝夫は、このミッション系女子高に先代から出入りする製靴業者だ。関根忠は、彼の口利きで、この職場を紹介された。
「いまお勤めの学校は規模を縮小で?」と理事長の須藤真紀子がきく。
「はい……生徒の減少で、これまでの三分の二ほどに。教職員も数を減らされることになり……」
関根忠も須藤真紀子もはっきり口には出さないけれど、要はリストラである。春までに解雇されることがほぼ確定的だったので、年明け早々、転職活動を始め、親戚の紹介で運良く面接へとこぎつけた。
「ちょうど、数学の先生を補充しようっていってたところだったから」
「あ、ありがとうございます」
「まずは、非常勤からだけど、問題ないかしら?」
待遇に不安はあったが、独り身だし、なんとかなるだろうと忠は考えた。それよりも、このまま雇ってもらえそうなことがありがたかった。
「は、はい……」
「もちろん、状況に応じて、常勤への道も考えますから……」
「はい……頑張らせていただきます……」
同い年の女性に少々恥ずかしいセリフだったが、忠はやる気を見せておくことが大切だと思った。
「女子高赴任は初めて?」
「あ、はい……ですね」
「良くも悪くも女の学校だけど、その辺は少しずつ合わせていってね」
「はい、承知しました……」
「じゃあ、どうぞよろしく」
そういって、真紀子は忠に手をさしのべた。
「ありがとうございます」
その握手に両手で応えながら、まさしく幸福の女神からさしのべられた手だと、忠は思った。

その年の春から予定通り、関根忠は数学担当の新任教師として女子高に勤務し始めた。
その直前に彼は理事長室に呼ばれ校長を紹介されていた。木戸洋子と名乗った、理事長の須藤真紀子にうり二つの女性校長は、彼女の姉であるらしかった。婿養子をもらった真紀子が須藤家の名を継いでいるため、彼女に理事長の椅子を譲っているとのことだった。また、校長の木戸洋子には娘がいて、忠は彼女の下で働くことになりそうだった。

「四組担任の木戸です。どうぞよろしく」
忠が就任早々、職員室で隣の席の木戸朝香が彼に声を掛けてきた。母親似で、須藤家の血筋を引いた長身美形である。若干二七歳だが学年主任で四組の担任だ。四組副担任に任命された関根忠の直属上司に当たる。忠にとっては一回り以上年下の上司になるが、校長の木戸洋子の娘ということであれば、納得せざるを得ない人事であった。まさしくこの女子高は、須藤家の女性のために作られているような学校だった。

半年間は何事もなく過ぎていった。いや、むしろ忠にとっては、大勢の美女に囲まれた、バラ色のような職場生活といってもよかった。最初の夏が終わるまでは……。

☆ 二

「先生、ちょっといいですか?」
四時限目が終わった直後、関根忠が立つ教壇へ、中央後方の席の川北真希がノートを持ってくる。
「うん、どうぞ」
「ここのところなんですけど」と真希は忠の横にくっついてきて丁寧に書かれた数式を指さす。艶やかな髪から漂ってくる香りが、彼の心持ちをやや乱す。大きな胸の膨らみがセーラー服の上からでもわかる。
「はい……」
「これって、等差数列じゃないですか……」
「うん、だね」
「じゃあ、これもそうじゃないんですか?」といって真希はページをめくり、別の式を示す。
「ああ、えっと……これは似てるけど、違うよ……授業のなかでもちょっといったけど……どうしてかっていうとね……」
忠は少し緊張しながら、横顔も美しい教え子に説明を始める。振り返って黒板の方を向き、余白のところにチョークで書いていく。彼は黒板や掲示板に校内美女の順位付けが落書きされているのを何度か見かけたことがあるが、いつもその中に彼女の、川北真希の名前を見つけた。

「ああなるほど、そっか、そういうことですね。よくわかりました。ありがとうございます」
忠が時間を掛けて丁寧に説明したお礼として、真希は彼に癒やしの笑みを与え、席へ戻っていった。忠は腕の時計を見る。昼休みが十分ほど過ぎていた。クラスのうち、半数くらいは食堂や売店に行き、残りは弁当を広げている。忠が副担任を務めるこの二年四組は、スポーツ推薦で大学進学を目指す女生徒二十名の精鋭クラスだ。皆運動能力に優れ、身長も高い。さきほどの川北真希を含め、忠が見上げなければならない女子生徒がほとんどだ。
「先生、私にも教えてよ」
黒板を消して、教卓に広げた教科書やプリントを揃える忠に、売店から昼食を携えて戻ってきた須藤美咲が声を掛ける。クラスで一番背が高い彼女は、教壇に立った忠よりもまだ高い。
「あ、ああ……また今度」
またいつものちょっかいだ。美咲は忠が困るのを承知で、質問などする気もないのにわざとそんなことをいう。かといって彼女を叱ったりはできない。なぜなら須藤美咲はこの女子高の理事長である須藤真紀子の娘だからだ。そもそもこの四組自体が、彼女のために新設されたクラスらしい。
「今度ね。絶対だよ、忠君
そういいながら、美咲は笑って教壇の前を通過する。昼食中の女生徒たちからもクスクスと笑い声が漏れる。美咲は教壇右前の自席に座ると昼食を開けながら気弱な男性教師を切れ長の涼しい目で、面白げに観察している。忠は彼女のからかいに対して何の言葉を返すこともできず、顔を赤らめ、そそくさと教室を出て行く。

☆ 三

日曜日の朝、目が覚め、枕元の時計が十時を指しているのを見て、忠はゆっくりとベッドから起き上がる。隣のダイニングキッチンへ移動し、コーヒーを沸かす。今年で四十歳になる忠だが、結婚はもちろん恋人もおらず、繁華街から四キロほど南下した街の2DKにひとりで住んでいる。非常勤勤務になって、学校から近く家賃の安いこの部屋に引っ越した。
湯気の立つマグカップを持ってテレビの部屋へ行き、ローソファに腰掛け、リモコンを握って電源を入れる。ニュースキャスターが現れ、高校教師がネットで知り合った女子中学生に淫行を働いた事件を伝える。忠はこの手の報道を耳にする度、複雑な思いに駆られる。
もし男性にロリータ趣味などの性癖があるならば、絶対に教師になるものではないと思う。それは我慢し続ける人生か、犯罪者かのどちらかになる可能性が高いからだ。そして、教師の道を選んだ忠は教えることへの情熱は純粋に持っているつもりだったが、果たして教職が本当に自分に適した選択だったのか今ひとつ確信がなかった。
コーヒーを飲み干し、立ち上がって窓のカーテンを開ける。澄み切った青空がまぶしい。ベランダに出てみるとグラウンドを併設した下の公園にバットやグローブを持った子供たちが自転車で乗り付けてきている。穏やかな日差しとひんやりとした風が心地よい。忠も買ったばかりのマウンテンバイクで街に出かけることにした。繁華街まで走り、本屋にでもいってみようと思った。

「先生」
書店から出てきた忠は、背中からの声に足を止められ振り向く。
「あっ」
立っていたのは須藤美咲だった。
「やっぱ忠君だ。本屋の中で見かけてさ、そうじゃないかと思ったんだよ」
白いセーターの上にミリタリージャケットを羽織った彼女は、セーラー服よりずいぶん大人びて見えた。うっすらと化粧をしていて、唇も学校で見るよりほんのり赤い。
「ああ、須藤君、偶然だね」
「うん……ね、これからどうすんの?」
「いや、別に……」
喫茶店に入って、買った本でも読もうかと思っていた忠は突然美咲にそのように言われて返答に困った。
「お茶しようよ、私も暇だし」
「須藤君、それはまずいかも……」
誰に見られているかわからない、と思った。
「大丈夫だって。私がいこうっていってんだから」
美咲のその言葉には、「ばれても大丈夫」と「あなたに断る権利はない」という二つの意味が含まれているように忠には聞こえた。いずれも彼女が理事長の娘だからだった。会社でいうならば、社長の娘だ。
「こっち」
美咲は勝手に歩き出す。ついていくより他はなさそうだった。
「あ、須藤君、僕、自転車……」
そういって忠は駐輪場の方へ行く。
フレアスカートに編み上げのハーフブーツを履いた美咲は、忠が鍵を外すのを待っている。
「かわいいの乗ってんじゃん。自転車手当で買ったの?」
どうして彼女が知っているのか分からなかったが、この学校では、通勤自転車の購入に手当が付いていた。なんだか、忠は彼女にお礼でも言わなければならないような気持ちにさせられた。私立高校の雇われ教師にとって理事長の娘というのはそれほど大きな存在だった。
「あ、はい、まあ……」
忠は照れくさそうに自転車を押す。その横を長身の美咲がブーツのヒール音をカツカツと歩道に響かせながら歩く。学校の誰かに目撃されるのではないかと気が気でなかった。妙な噂はやはり立てられたくない。

商店街に入る手前で、美咲が「この中だから、自転車そこに止めな」という。忠は言われたとおりに道脇の駐輪スペースにブルーの愛車をワイヤーロックする。
商店街を十メートルほどいって、階段を上がった二階にその喫茶店はあった。一番奥の窓際の席から、二人客が立ち上がったので、入れ違いに美咲が座る。忠も向かいに腰掛ける。若い女性のウェイトレスが、手早くテーブルを片付けて、水を持ってくる。
「私、ホット。忠君は?」
「あ、僕はミルクティ、ホットでお願いします」
「まったかわいいの飲むじゃん……あ、でも、もうお昼だね」
忠が腕時計を見ると十二時前を差していた。
「ですね」
「サンドウィッチかなんか頼もうか」
美咲はまるで自分がおごるとでもいうような口ぶりだった。
「ああ、うん、おまかせします……」
飲み物を運んできたウェイトレスに美咲は追加注文をする。

「朝一で美容院いってきたの。悪くないでしょ」
美咲は忠の視線に気づいてそういった。
「うん、似合ってます」と副担任は思ったままにいう。肩にややあたるほど伸ばしたブラウン系の髪には、ランダムに跳ねるようなパーマがあてられていた。それまでパーマも髪染めも禁止だった女子高だが彼女が入学すると同時に軽めのものであれば解禁になった。こうしてみると須藤美咲も川北真希に劣らぬほどの美形だった。川北真希がいかにも女性らしい柔和な美女だとしたら須藤美咲は鼻筋がすっと通った凜々しい美女だった。そういえば、彼女の名前も校内の美女番付でよく見かけた。
「ねえ、本屋さんで何の本買ったの?」
忠は少し狼狽うろたえながら、「数学の研究書と雑誌とか科学系の……」。
「それと?」
美咲の意味ありげな微笑みを見て、忠はハッとした。
「忠君ってもうエッチなんだから。ヤらしい本買ったでしょ」
「須藤君、何を……」
「見たんだよ、アタシ。忠君がオトナ系の本のところにいたの」
そこまで言われると何か反応せざるを得なかったが、「いや……」としか言葉が出なかった。
「見せてよ」
「いや、困るよ……」
「いいの? ちゃんと証拠写真も撮ってんだよ」
美咲は携帯電話を取りだして写真を表示させると忠の方に向けた。そこには成人本コーナーで物色する彼の姿が映っていた。
「あっ」
「クラスのみんなに見せちゃおうかな。忠君は変態教師だからみんなも気をつけるようにって」
「わ、わかった……でも、ここじゃまずいよ」
「じゃあ、外に出よ」
美咲はどうしてもそれを見ないと気が済まないようだった。二人はウェイトレスが持ってきたサンドウィッチをつまみ終えると喫茶店をあとにした。

「さあ、見せてごらん」
公園のベンチに座った美咲がハーフブーツの脚を組んでいう。忠は仕方なくその隣に腰掛け、カバンから本の包みを取り出し、なかの参考書と小説をカバンにしまう。成人本だけが入った包みを美咲に渡す。見られてとても恥ずかしい中身だが、なぜだか、むしろこんなものを彼女に見られたいという気持ちも起こった。
「どれどれ……エロい女子校生大特集? ……」
女子高生をテーマにした成人本のタイトルを読み上げる。
「エロい女子校生って……エロいのはアンタでしょ」
鼻で笑ってビニールを外し中を開く。制服をはだけたり、胸を見せたり、全裸になった女子高生の写真が次々と現れ、男子生徒や男性教師とセックスに励んでいる。
「ふうん、アナタ、アタシたちをこんな目で見てたわけね、いつも」
「……」
忠は言い訳のしようがなかった。美咲は、同じく女子高生をテーマとした写真本とコミックを取り出して眺める。
「全部女子高生? 三冊も買っちゃって……性癖確定だね。女子高生とこんなことしたくて、教師になったんだ、アンタ」
「いや……、その、須藤君、……お願いだから、このことは誰にも……」
忠は狼狽えてそういった。
「その須藤君てのヤだな。美咲さんって呼んでよ」
反応を確かめるような笑みを投げる。
「み……美咲さん……、もう返してください」
「これも証拠写真とっとこうかな……この本持ってさ、こっち向きな」
「えっ」
「私のいうことが聞けないの?」
美咲は冗談っぽくいったが、忠は彼女の意のままに従いたい気持ちにもなった。三冊の成人本を胸の前にかざしたところを、美咲が携帯写真にパシャリと収める。
「重ねすぎたらよくわかんないでしょ。もうちょっと広げて」
「はい」
こんな写真をクラスの生徒に拡散されたら完全にアウトだ。忠はそう思いながらも、美咲がシャッターを切る度にしびれるような快感がこみ上げてくるのを感じた。
「それとひとつ聞くけどさ、アンタ真希のこと好きでしょ。川北真希」
「いや、別に……」
「何、あの質問されてるときの、だらしない顔は……顔に、私は真希さんのことが大好きですって書いてあるわよ」
「そんなことないです」
「真希のパンティが欲しいって思ってんじゃないの? その本の漫画みたいに」
「そんなの見つかったら、とんでもないことに……」
「何それ、見つかんなかったら、やりたいってこと?」
「いや、そういう意味じゃ……」
「やれば? 協力してあげようか? 真希、剣道の朝練でいつも脱いでるよ下着」
忠のクラスの生徒は全員が運動部のエリートである。美咲はバレーボール部、真希は剣道部に所属していた。

ようやく美咲に解放してもらい、自宅に戻った忠は、掃除や洗濯を済ませ、作り置きのカレーを食して、風呂を沸かし、湯船の中で今日一日の出来事を振り返る。
(あんな写真を撮らせてしまったのは、やはりまずかったかな。最初の写真は仕方ないとしても、エロ雑誌を手に持ったショットは誰かに見られたら大変なことになるぞ。見られるだけじゃなくて、それがよその手に渡ってネットにでも公開されたら……)
忠は恐ろしくなってそれ以上、そのことについて考えるのを止めた。何にしろ、もう美咲には逆らえない。もともといわれるままだったが、今日で立場は決定的になった。それでも、風呂を出た忠は、冷蔵庫から缶ビールを出して、ソファの部屋へ行き、今日買ってきたばかりの成人本を楽しむ。そして興奮状態に至った彼は、校内スナップから拝借し川北真希の顔や全身写真を集め拡大した手作りのアルバムから、お気に入りのページを開き、いつものように禁断の行為にふける。

シャワーを浴び、洗い物をして、部屋に戻ってくると携帯電話にメッセージが入っていた。今日連絡先を交換したばかりの須藤美咲からだった。
(明朝七時半 バレー部室にきて)

☆ 四

翌日、忠が美咲の指示通り、バレー部室前に来るとすでにバレーボールのユニフォームを着た美咲が待っていた。
「本当に来たわね……いこっか」
美咲はそういうと近くの柔剣道場の方へ歩いて行く。忠も後を追う。剣道部員たちの激しい気合い声が聞こえてくる。美咲はそうっと剣道部室を開け、誰もいないのを確認すると「向こうから二番目が真希のだよ」といってロッカーを指さす。
「美咲さん……」
忠は困惑の目で須藤美咲を見上げる。
「何やってんの、早くしないとみんな戻ってきちゃうよ」
美咲が忠の背中を押した。
「あっ」
忠は剣道部室によろよろと足を踏み入れると、そのまま歩を進めて川北真希のネームプレートがついたロッカーの前に立つ。ロッカーといっても、大きなむき出しの棚が並ぶ簡単なつくりだ。男子生徒がいないので警戒が薄いのかもしれない。籠の中に白いブラジャーとパンティがセーラー服と一緒に無造作に置かれている。忠は戸口に立つ美咲の方をもう一度見る。
「早くやんないと、誰かくるよっ」
美咲の声に意を決したようにして、忠はブラジャーとパンティをつかみ背広のポケットに入れる。急いで部室を出るとすでに美咲は姿を消していた。忠は部室の扉を閉めると、そのまま早足で職員室の方へ戻っていった。
「おはようございます」
周囲の職員に挨拶し、何食わぬ顔で自席に戻る。大型の書類封筒を一枚携えてトイレに行き、扉を閉め、ポケットから真希のブラジャーを取り出し嗅いでみる。まだほのかに温かさが残っているような気がする。かすかに甘酸っぱい汗の臭いを感じる。それをなるべく平になるようにして封筒にしまうと今度は右のポケットからパンティを取り出す。女性の秘部が触れるところを顔を近づけてよく見る。ほんのりと色が違う部分は、確かに真希の痕跡だ。忠は罪悪感を感じながらもそこに鼻を当てて息をする。ブラジャーよりも遥かに濃厚な香りが脳髄をついてくる。ビニール袋も持ってくるべきだったと忠は後悔した。この匂いは永久に封印しなくてはならない。彼は名残惜しそうにパンティもなるべく平になるようにして封筒にしまうと、足でレバーを踏んで、水の音を立ててトイレを出る。職員室に戻りその大切な封筒をカバンの中にしまうと、ようやく平静を取り戻して、一時間目の準備を始めた。

剣道部室には、困惑の川北真希がいた。
(え、どうして? ……ない……)

とりあえず、下着を着けず、セーラー服を着る。八時のチャイムが聞こえる中、最後にひとり部室を出ようとしたところを同じクラスの美咲に呼び止められる。
「ねえ、何にもなかった?」
「えっ?」
「さっき男の人が出ていくの見かけたんだけど」
「ええっ?」
「どした? 何か盗まれた?」
「それが……」

☆ 五

昼休み、美咲は真希を連れだって、職員室の木戸朝香を訪ねた。クラス担任で国語を担当。美咲が所属しているバレーボール部の顧問でもある。母親同士が姉妹なので二人はいとこになる。しかし、美咲は学校内、特に第三者がいる場面では、他の教師と同じように朝香に接していた。
「先生、ちょっとお話しが……」
「うん、どうした?」
「あの……ちょっと……外でいいですか?」
「あ、そう……わかった。少し待ってて」
美咲たちが職員室外の廊下で待っていると、ほどなく木戸朝香が出てきた。白いシャツに濃紺のスーツというオーソドックスなコーディネートながら、メリハリの利いたプロポーションと美貌が彼女の魅力を際立たせた。二十七歳の女性教師は、二人の教え子の目にも眩く映った。朝香は、彼女たちを職員室隣の応接室に案内した。
「何、いったい?」
木戸朝香は、テーブルを挟んだソファに二人を座らせると自分も向かいに腰掛けた。
「あの、実は今朝……」

「そう……」
二人からすべてを聞いた木戸朝香は腕組みをしてしばらく目を閉じた。そして目を開くと、「このことを知ってるのはあなたたちだけ?」と二人の目を交互にしっかりと見据えていった。
「え、ええ……」
美咲が返事をし、真希もこっくりとうなずく。
「この件はともかく、私が責任を持って預かるわ。だから……他には誰にもいわないでおいてくれる? とりあえず」
「は、はい……」
「安心して、悪いようにはしないから……」

☆ 六

「じゃあ、お先に失礼します」
帰り支度を済ませた忠が挨拶をして、去ろうとした瞬間、隣の席の木戸朝香は、自分の書類に目をやったまま、「関根先生、ちょっと」とキッパリとした口調でいった。もう、午後九時を回っており、職員室に残っているのは二人きりだった。
「あ、はい……」
「お聞きしたいことがあるんですけど」
忠の方を向き、驚いた彼の顔をしっかりと見据えていう。
「え、ええ……」
「座ってください」
木戸朝香の有無を言わせぬ口調に彼は従った。
「川北真希、剣道部の。彼女の下着が、朝練の最中に盗まれたらしいんです」
「えっ……ほ、本当ですか?」
忠は泳いだ目で芝居をする。
「知らないですか?」
「はい……」
「本当に?」
「ええ……」
「じゃあ、いいますけど……朝、事件があった時間帯に、剣道部の部室からあなたが出ていくのを見たという生徒がいるんです」
「……」
心臓が早鐘を打つ。まさか、誰かに見られているとは思わなかった。
「心当たり、ありますよね?」
忠は首をうなだれ、床を見つめ、言葉を失う。
「返してもらえますか、彼女の、川北真希の下着、ブラジャーとショーツ」
「いえ……あの……」
忠はパニックに陥った。何をどうしていいのかまったく分からなくなった。
「失礼しますよ」
そういって、朝香は忠の脇に置いたあったカバンを手に取り、自分の膝の上に載せる。
「ああっ、木戸先生……」
忠の声を無視して、朝香はカバンのファスナーを開ける。たとえとっくみあいになったとしても、朝香は目の前の貧弱な男性教師に負ける気はしなかった。そしてそれは忠にしても同じだった。若く大柄な彼女に刃向かったとしてもきっと惨めに取り押さえられるだろう。そう思った。それらしき封筒を中から朝香が取りだした瞬間、忠は、椅子から降りて、彼女の足元にひれ伏した。頭で考えたのではなく、体が突発的にそう動いた。
「ごめんなさい、申し訳ありません」
その声を聞きながらも、朝香は封筒を開いて中を見る。確かに女性物の下着が入っている。
「どうして?」
朝香にそう言われ、忠はよほど美咲のことを話そうかと思ったが、それはかえって問題を複雑にすると思ってためらった。しかしそうなるといいわけが一切できなくなる状況に陥った。
「魔が差しました……」
そういうしかなかった。
「教え子の、しかも受け持ちのクラスの女子生徒の下着を盗むなんて最低じゃない?」
「は、はい……すみません、木戸先生どうか……」
忠は一回り年下の女性教師に頭を下げた。床に手をついて。もはやメンツにこだわっている場合ではない。彼の首はいまや目の前の長身美女にかかっていた。

☆ 七

翌日、土曜日の朝九時、忠は朝香の言いつけ通りに登校した。
「お、おはようございます」
昨日以来、朝香のことが一回り大きな存在に見える。
「反省文、書いてきてくれました?」
二人の他、周囲に誰もいないせいか、朝香は職員室で遠慮なく、怖い上司のたたずまいをみせている。
「は、はい……」
どうにか穏便な処理をと願い出た忠に朝香は反省文を書いてくることを命じた。確実な証拠を取っておきたかったのだ。忠としてももはや駆け引きをする余裕などなく、素直に応じた。朝香は反省文を受け取って内容と手書きの署名、捺印を確かめると例の下着が入った封筒と併せ持ち、席を立つ。
「じゃあ、行きましょうか」
朝香は忠を連れて隣の応接室に入った。
「あっ」
思わず忠は声を上げる。応接室のソファには須藤美咲と川北真希が座っていた。美咲は平然としていたが真希はやや緊張した様子だ。忠は訴えかけるような目で美咲を見たが、彼女は揺らぐことのない強い目力で跳ね返した。男性教師は唾を飲み込んでうつむく。
「須藤さんが犯人を目撃したの。だから彼女も一緒に来てもらいました」
「川北さん、こっちきて」
朝香は忠が立っている前に真希を呼ぶ。そして忠に例の封筒を渡す。
「関根先生から直接返してあげてください」
「は、はい……」
「川北さん、ごめんなさい、本当に申し訳ない……」
そういって忠は真希に下着が入った封筒を渡した。
「はい……」
彼女は悲しげな目で忠を見てそれを受け取ると中身を確かめた。
「間違いない?」
朝香が訊く。
「はい……確かに私のです」
真希はほっとしつつも困惑するような表情を見せた。
「そう……で、ここからが、本題なんだけど、これが公になったら、もう彼は教師続けられなくなると思うのね……だから彼が本当に反省の色を見せるんだったら、今回に限り執行猶予を与えてあげてもいいんじゃないかって思ってるんだけど、どうかしら川北さん……」
「………………はい、私は……」
少し考えて真希は肯定の返事をした。尊敬する朝香の言葉だったし、忠が下着を盗んだのは自分に気があっての行為かもしれないとも考えた。
「川北さんは、いいっていってるけど、どうする? もうちょっとしっかり謝った方がいいんじゃない?」
朝香はそういうと美咲の向かいのソファに腰掛けた。
忠は朝香がいった「しっかり」という言葉をくみ取り、スリッパを脇に脱いで、教え子の足元に跪く。
「あ、先生……」
真希は膝を折りかけて、ソファの方を見たが、二人が冷静な顔で見ていたので、元通りに立って副担任の大仰な謝罪を受けることにした。
「川北さん、こ……この度は本当に申し訳ございませんでした。もう二度とこのようなことはしないと誓いますので、どうか今回だけはお見逃しくださいませ……」
川北真希の上靴を目の前にしながらそういうと、忠の胸に熱いものが込み上げてきた。教え子にしかも彼女に土下座をする……それは羞恥と興奮が入り交じった不思議な心持ちだった。真希はソファの二人を再び見た。何かいった方が良さそうだったので思うがままに口を開いた。
「先生、分かりました。今回だけは許します……だけど、もうあんな変なこと二度としないでくださいね」

S女小説「ハイスクールドミナ」

妄想ショット

舐め方が気にくわなければ、ブーツのヒールを体に刺す女性たち

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「ほら、ヒールもしっかり舐めな。鞭打たれたいのオマエ?」

ロリはシャネルの父親にいう。

「おらっ、手を緩めるんじゃないわよ」

エナメルブーツのシャネルが、乗馬鞭をロリの父親に放つ。

彼女たちは、幼い頃から、お互いの父親を知っている。

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火の着いた吸い殻を、シャネルの父親の口の中に放り込むロリ。

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「お、お許しください、ロリ様」

「駄目、飲み込むのよ。オマエは人間灰皿でしょ」

怒ったロリがどれだけ恐ろしいかを知っている彼は命じられるままにそれを飲み込む。

谷間がくっきり見えるほどの巨乳を揺らしながら、ロリは「大丈夫、死にやしないわ」と男に無慈悲な言葉を掛ける。

「いやか? いやなら、これで血がにじむほど打ち付けてやろうか?」とロリも乗馬鞭を手に取り、ソファをうちながら、男を脅す。

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「もう少しブーツで虐めようか」

ロリが男の胸を尖ったヒールで突き刺す。

「ああああっ……ロリ様……」

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キュートな顔から想像できないほど、彼女は残酷である。

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いつの間にか同様の責め苦を、シャネルも男に与えている。

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二人を向こう側に向かせ、それぞれを家畜に見立てた激しい鞭打ちが始まる。

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「鞭の痛みが分かったか?」

「はい、ご主人様」

「じゃあ、気を入れてもっとしっかり舐めろ」

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「命が惜しかったら、しっかりやる気を見せろ」

「ああああううううっ」

ちょっとでも手を抜くと、片方のヒールが、容赦なく奴隷の太ももに突き刺さる。

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「いつかこの娘たちに殺される」

惨めな奴隷はやはりそう思わざるを得なかった。

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妄想ショット

娘のブーツを舐める父親奴隷たち

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ロリとシャネルは、友達同士。

今日は日頃から奴隷扱いしているそれぞれの父親を連れてきた。

シャネルは長い黒髪が魅力的な二五歳。

黒いレース地のドレスに、足元は黒いエナメルのロングブーツだ。

ロリはキュートな二二歳。

黒のノースリーブに黒革のサイハイブーツを履いている。

それぞれの父親は哀れにも鎖につながれて、四つん這いを強いられている。

彼女たちは日頃から凄まじい暴力で彼らを恐怖に震え上がらせているのだ。

「ロリは、その犬にいつも何食べさせてるの?」

「うちは、決まってドッグフード。シャネルは?」

「うちは、水分は、私のおしっこ。食事は、……お察しの通り」

「へえ、それで、生きていけるんだ」

「排泄物だって少しは栄養あるからね。大丈夫みたいよ」

ロリは、自分の父親を足置き代わりに使う。

「タバコ」とシャネルが父親にいうと、彼は急いで用意をする。

「私も」とロリも自分の父親に命じる。

彼らは揃って自分の娘にタバコを差し出し、くわえてもらった先に火をつける。

「ブーツを舐めてきれいにしろ」

シャネルは、平然と父親に命令する。

ロリの父親も片脚を背中に載せたままもう一方のブーツを舐め降ろしていく。

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「オマエたち、ぴちゃぴちゃいわせてるだけじゃなくって、しっかり、ピカピカになるまで舐めつくすのよ」

「ワン」

「ほら、オマエも吠えな」

「わ、わん」

「灰皿」

シャネルがいうと、父親が口を開けて近づく。出した舌に、娘は灰を落とす。

「ヒールもしっかり舐めなさい」とロリ。

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「はい、ロリ様」

父親は自分の娘にいつも最上級の敬語を使う。でなければその都度殴られるからだ。

「灰皿」

ロリもそういって、父親の舌の上に灰を落とす。

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「なに、ゲホゲホいってんのよ」と咳き込むロリの父親を、シャネルが蹴り込む。

「も、申し訳ございません、シャネル様、煙がなにぶん苦手なもので」

「誰もそんなこと聞いてないわよ」とロリも蹴る。

「ごめんなさいね、シャネル。後で好きに鞭打っていいわ」

「オマエたち、今日は二人とも鞭打ちだね。ようし、今から競争して舐めろ。きれいに舐めあげた方だけ、五〇発で許してやる。負けた方は、二〇〇発だ」

「ひいいっ」

「はいっ」

父親二人は、競って、狂ったように娘たちのブーツを舐め始める。

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それから、一〇分ほど、みっちり舐めさせた後、「どっちがいいかよくわかんないわ。交代させよう」と入れ替えさせて、最初からやり直させる。

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がっかりする二人だが、凶暴な娘たちに逆らえるはずもない。

ロリの父親の不満げな様子を感じ取ったシャネルは、「何か文句あるの?」と尖ったヒールを太ももに突き刺す。

「ああああああっ、お許し下さいませ、シャネル様」

「そいつの腿に穴開けちゃっていいわ、シャネル」とロリ。

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「ようし、今度は仰向けで舐めて見せろ」

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「そろそろ鞭打ちやらない?」とロリがいうと、「そうだね」とシャネルが乗馬鞭を握る。

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「アタシは、一本鞭持ってきてるから」とロリ。

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「鞭打ち」がいよいよ始まる予感を察し、懸命にならざるをえない奴隷たちだった。

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